るりかけすの空は

sneeuw

ある人の印象をコラージュで表現するという制作に取り組んだ。
お会いして1日目。
個人的なお話はほとんど聴いていない。
話し方、表情、声のトーン。
そして、彼女がまとう空気感。

そういう時、ふっとイメージが湧く瞬間がある。
理由はない。「感じる」ことがすべて。

カーペットのように広がる鮮やかな紫色のヒース。
白い塗り壁に、様々な形をした木枠のドア。
夜の中にぽっかり口を開けたドアの奥には暖炉のある居間、
その奥に何重にも続いていく扉。
そして、sneeuwの洋服。
胸には黄色い可憐な花がある。

そんなsneeuwを彷彿とさせた素敵な彼女。
でも、今回はそのsneeuwのお話。

sneeuwはオランダ語で「雪」だそうだ。
「スニュウ」という音が、眠ってしまいたくなる心地良い響き。

clean & humorをブランドコンセプトに掲げたsneeuw
このsneeuwのデザイナーさんの聖子ちゃんが
これまた雪のように透明で素敵な子なのである。
(名前にも「雪」がついているからこれまたびっくり)

10月の半ば、そんなsneeuwの次期コレクションへ出かけた。

美しい曲線とか、色使いとか、ポッケの付き方とか。
どれも聖子ちゃんそのものって気がする。
ふうわりして女の子らしいのに、決して甘すぎない。

それにしても、試着をデザイナーさん本人に見られるって
ものすごく恥ずかしいものなんだ。

それでも迷いに迷って、
私に「おいでおいで」をしてくれた1着を選ぶ。
全部欲しいくらいだったけれど(笑)。

ライブの衣装を作ってもらうと約束してから、
あっという間に2年近くも経ってしまった。
受注生産なので12月のライブには間に合わないけれど、
その次のライブで着させていただきます。

sneeuwの素敵な空気感をまとって
私もふうわりと、でも力強く歌ってみたい。

詳しくはコチラ
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聖子ちゃんに振り向いてもらったところをパチリ。
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# by sorapis | 2010-11-03 23:41 | Review:カルチャー

Tokyo Designers Week

秋になると、あちこちの雑誌でアート特集が組まれる。
昨年までは嫌でも様々なイベントのDMを目にしていたので、
仕事の合間を縫ってはあれこれと出かけていた。

が、いったんそういった現場から離れてしまうと、
アート系の情報にとんと疎くなってしまう。
意識的に自らアクセスしておかないと
数ヶ月も経ってから「これ、やってたの!?」と
悔やんでも悔やみ切れないという事態を招く。

現実には、どうにも悔し涙ばかり流している(涙)。
そんな中で、今年も楽しみにしていたTokyo Designers Week。
お目当てはOyadicaの椅子である。
OyadicaのBUTTON: BOOK COVERは、
長いこと浮気もせずに愛用中だが、
プレゼントとしても利用させてもらっている。
さりげない配色や革の手触り、
心憎い気配りやらさりげないセンスが、
巷に溢れるブックカバーとは一線を画している。

今年は一体どんなものを作るんだろう?とワクワク。
会場をグルグルした後、果たしてそれはあった。

うぅ、、やっぱりカッコイイ。
悔しくなるくらい、Oyadicaの創るものはカッコイイ。
アルミ板なのに、疑いたくなるくらい美しい曲線、
そして優しい座り心地。
硬い椅子がどうにも苦手な私でも全然大丈夫。

この椅子、分解できるのだけれど、
箱に入った姿の品の良いこと。
そのまま、壁に展示したら?と思ってしまう。

個人的には、メタリックの中にマゼンタの差し色がツボ。
こんな椅子が似合う家って、どんなに素敵だろう。

先日行ったsneeuwにしてもそうなのだが、
作品はデザイナーさん達をくっきりと映し出していることに驚く。
Oyadicaの椅子がまとう、背筋が伸びるような清潔感。
まさにOyadicaのお二人そのものだ。

本人たちが意図しているいないに関わらず、
クリエイター自身が作品に映し込まれる。
それゆに、作品は唯一のものとして存在するのだろう。
そう言ってしまうのは、あまりに安易だろうか。
いや、他の誰でもない、まさに「その人らしい!」って
素晴らしいことだと思うのだけど。

るりかけすの歌も、ちゃんと「るりかけすの歌」になってるかなぁ。

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了解を頂いて撮らせて頂いたcyclops。
るりかけすの歌のタイトルの殆どを担うヤーシャ氏、ここでも名付け親にちょっぴり参加させて頂いたそうな。
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# by sorapis | 2010-11-01 00:46 | Review:カルチャー

入選!!しました。

先日の山の感動を何かしらの形でお伝えします、と書いてから、
色々と制作活動をしていたのですが、
その一部?として何気なく応募したエッセイコンテストに入選したそうです。
電話をいただいた時には口がアワアワしてしまいました。

写真とともに、11月に発売されるアウトドア雑誌に掲載されますので、
詳細が決まりましたらアップしたいと思います。

何はともあれ、これで息子をロマンスカーに乗せてやれそうです。
ではなく、先に皆さんに旅の片鱗をお読み頂けそうです(笑)。

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真ん中に見える細い筋は道です。目的のビバーク小屋はもう少し先。
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# by sorapis | 2010-10-21 23:50 | Travel:るりかけすの旅

没頭と記憶とアウレリウス


帰国後、寝食を忘れて「書くこと」と「モノ作り」に没頭していた。

寝食も惜しむほどの集中力なので、世界堂に材料調達以外は外出もなし。
何年ぶりかの連続徹夜も体験。
ひたすら机に向かい、ふと顔を上げると窓の外が明るくなっていることに気付く。
なんて経験は、受験の時以来じゃないかと思う。
疲労感はあるけれど、達成感のような高揚感にも包まれ、さらにお昼頃まで頑張って、ベッドに倒れ込むようにしてわずかばかりの仮眠を取る。
目覚まし時計でヨロヨロしながら起きて、また書き続ける。

一段落してみると、けっこう楽しかった10日間。
こういう何もかも忘れて没頭することに幸せを感じる性格なのだろうな、と思う。

作業を黙々としながら、呆れるほど色々なことが頭に浮かんでは消えて行った。
そうしてバカみたいに考えているうちに、自分の目指したいところ、
捨てないで守り抜きたいと思うものが絞られ、凝縮されて、
手に届くところまで分かりかけたような気がする。


思えば小学校1年生にして
「家族かべ新聞」(名前がストレート過ぎて笑える)を家族内で日々発行、
カレンダーの裏を切り貼りして大きな壁新聞を作成し続けた。
小学3年生になってクラスに係が出来ると、真っ先に新聞係に挙手し、学級新聞を発行する楽しさに目覚めた。
5年生からは味を占め、何とほぼ毎日学級新聞を発行すると言う奇行?を中学まで続けた。

記事はほとんど自分。
イラストも書いてくれる人がいなければ自分。
(ペンネームはもちろん変える。が、画筆は明らかに同一人物)

問題は新聞タイトル。
「大造じいさん新聞」(男子版)と「梅さん新聞」(女子版)である。
センスのかけらも伺えないところが痛々しい。

それでも、そのキャラクターたち(大造さんに梅さん)が愛され、
ファンクラブなるものもクラス内に出来ていたのだから、
それなりの愛読されていたということだろうか。

そして、毎日のように印刷室へ押し入る変な生徒を、
嫌な顔一つすることなく(と信じたい)受け入れてくれた先生方に、
心から感謝したい。
きっと私の暑苦しい熱意に負けたのだと思うのだが(苦笑)。

毎日の新聞作業に追われながらも、情熱を傾けていたのは演劇の脚本。
教科書のパロディものからシリアスな劇まで、何本も書いた。
小学校は、演劇を上演する行事に事欠かなかったから、他のクラスからも脚本を頼まれた。
自分の書いた本をみんなが上演してくれるというのが嬉しい一存で。
思春期になる前で、恥じらいという言葉を知らなかったゆえの没頭。

そして小学生時代の最大の編集作業と言えば「卒業文集」。
当然ながら委員に挙手しており、
今や見返すのも泣きたくなるようなお粗末さではあるが、
その中に思わず「自分の好きな言葉」を書き付けてしまっているのは、
誰にも教えたくない秘密である。

念のため書いておくが、
「みんなの好きな言葉を一人一句」とかいうコーナーではなく、
先生からの有難いメッセージなどが綴られた脇の「思いがけず出来てしまった空白」に、私はそれを書いてしまったのだ(汗)。
しかも筆ペンで・・・(滝汗)。

あぁ、若気の至り。
そんな若干12歳が選んだ言葉とは。。

  「君が覚えた技術をいつくしみ、
   その中に安らえ」

マルクス・アウレリウス・アントニヌス
  :古代ローマの哲人皇帝、(121〜180)
/『自省録』より

なぜにこんな言葉が好きだったんだろう。
この真意を、12歳の少女には決して理解できていなかったはず。
本はバカみたいに読んでいたが、さすがに『自省録』を読破した記憶はない。
それでもどこで知ったか、この言葉が好きだった。
大人になった時、きっとこの言葉が助けてくれるはず、と思っていたことを鮮明に覚えている。
だから、卒業文集という大事なスペースに、わざわざ筆ペンで書いたのだ。

そして、徹夜明けのぼやけた頭で、この言葉の真意に気付いた。

この手にある「技術」は恐ろしく小さくて、役に立たないかもしれない。
でも、私にとってはかけがえのない財産なのだ。

これだけは断言できる。
どんな人も、必ず何らかの「技術」を持っているはずだ。
大それたものでなくていい。
こんなに生きてきたのだもの、
いくつかの小さな愛すべき技術を手にしているはず。
それを思い出して下さい。

「幸せ」と感じるのも「不幸」と感じるのもその人次第。
説教臭いことを垂れるつもりはない。
でも、2000年近くも前にいた賢い皇帝が言った言葉は、
今なお、私たちに温かいメッセージを送ってくれているのだ。
そして、その素敵なメッセージを、12歳の私が未来へと残してくれていた。

私の小さな技術は何だろう。
少し、嬉しくなった。


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大好きな友人が山行のために作ってくれた行動食クッキー。
チョコレートにナッツにバターたっぷり。高カロリーをぎゅっと詰め込んでくれた。
何て粋なプロフェッショナル!!
そういうことなのだ、と思う。そういうことなのだ、と。
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# by sorapis | 2010-10-13 03:48 | Murmur:つぶやき

天井を泳ぐ


雨の午後。
これでもかと降り続く。

天井に吊った飛行機が2機、
水色のぼやけた世界を泳いでいた。

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# by sorapis | 2010-10-09 23:08 | Murmur:つぶやき

無事、帰国のお知らせ。

皆さま、大変長らくご無沙汰しました。
3週間に及ぶ登山生活、
その後の帰省などを含めると
今日までの約1ヶ月近く留守にしていたことになります。
この間、ネット環境の一切ない生活をしていましたので、
連絡が取れず心配をして下さった方もいてたりして、申し訳ありませんでした。
ご報告が遅れましたが、無事帰国しました。

今年は「どの山」を目指すというを説明するのが面倒くさかったので(笑)、
「モンブラン」などと一言で説明したりしていましたが、
正確には、

前半が「モンブランを含め、その近くに位置するグラン・ジョラスという山や周辺の谷」
後半が「イタリア最高峰”グラン・パラディーソ(4061m)”を擁するグラン・パラディーソ国立公園に点在する山々」

というものです。

今年は(今年も)とんでもなく素晴らしいお天気に恵まれ、
これまでで最高のペースと一日8時間以上に及ぶ連日歩行を遂げて来ました。
山を歩いていて、泣いてしまったのは初めてかも。

記憶に焼き付ける最高の方法は、歌。
この感動が冷めやらないうちに曲も書かないと。
今回の山行は、歌だけでなく、
いつか皆さまの目に触れる形で必ずや発表したいと思っています。
その時にはお知らせさせて下さい。

ご連絡を下さった皆さま、
これから順次お返事させて頂きますのでしばしのお待ちを。

取急ぎ無事帰国のご報告まで。
ごあいさつに代えまして何枚かの写真を添付します。
2000枚全部見せたいです(笑)。

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左側の細い川沿いに登って、最後は右上の氷河をも越えて行きます。ここから一気に登ります。

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2度目のモンブラン。今回はイタリア側から。今回はアイゼンも装備です。

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歩きに歩かないと、このご褒美は拝めません。このLago d'Arpyでは素晴らしい出会いがありました。

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この急斜面を、ものすごい粘りで登ったもうすぐ3歳児はエラかった(親は肝を冷やしたけれど)。上の方におります。
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# by sorapis | 2010-09-24 03:44 | Travel:るりかけすの旅

2010.8.15 Live @mona records

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この度も沢山のお客様にご来場いただきまして、
ありがとうございました!!

mona recordsの階段に列が出来ていたのを見た時は、
それはそれは嬉しいやら気恥ずかしいやらでした。

育児の合間、たとえ束の間だとしても、
お母さんやお父さんたちが生の音楽に触れる機会があればという願いから、
皆さまのご協力をいただいてお子さん連れでお越しいただけるようにしたライブ。
文字通り、多くの方が忙しい合間を縫うようにしてお越し下さいました。
そのご苦労を知っているだけに、頭が下がる想いでいっぱいです。

『子ども』がテーマではありましたが、
大人向けのライブなので子どもたちには長かったと思います。
でも、本当に嬉しいお便りをいただきました。
何よりも嬉しかったのは、会場でとても元気だった男の子が、
おうちに帰ってから「朗読ごっこ」をして楽しんでくれたというお便り。
彼なりの形で朗読を受け止めてくれたのだと感激してしまいました。

産まれてから全ライブに出席してくれた息子氏が
40度の高熱で初めての欠席というハプニングも。
当日朝は泣いてライブへ行きたがりましたが、涙をこらえて預けに奔走。
皆さんのご協力あって何とか乗り切ることができました。
子どもがこういう状況で家を空けるというのが初めて。
うろたえてもしましたが、彼のスペースシャトルをピアノの上に置いて
思いっきり音楽と言葉を楽しむことができました。

今回のライブは色々な方々に感謝するライブとなりました。
お客さま、monaの皆さま、Oxalisの輝けるお三方、
いつも素敵な写真を撮って下さるred_mugさん、
最後のダンスで見事なコーラーを務めて下さったマリアンヌさん、
そしてbatch君にユンさんにヤーシャさん、
すべてを笑い飛ばしてくれた親友であり恩師。
誰一人欠けても実現し得ないライブでした。
本当にありがとうございました。
何にでも感謝できることって、とても幸せです。

そろそろ久しぶりにるりかけすソロもしっとりとやりたいなぁ、、、と
思う今日この頃であります。

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左からユンさん、るりかけす、マリアンヌさん。お二人とも素敵すぎ!!

補足:今日のライブはお客さまも出演者の方々も女子が本当に美女揃い!!
男性の皆さま、これは大ごとですよ。
オヤジの私はと言うと、ステージから見える眩し過ぎるキラキラオーラにメロメロでした(笑)。
コホン。

program *=朗読

1. 夢見る人 *
2. squall
3. インファント
4. ダッシュ *
5. ください(るりかけす新曲)
6. 子どもの詩:北アイルランドの小学生が書いた詩9篇 *
7. 恋坂(batch/るりかけす共作)
8. 縮みゆく男 *
9. 夜明け(るりかけす新曲)
10. 縫い目 *
11. しあわせのランプ
12. 小夜啼鳥
13. ある自然観察者の死 *
14. 花火〜夢(batch新曲)
15. 夏の終わりのハーモニー 

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るり×batch(るりかけバチ)!!  昨年のリベンジ、果たしました。
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# by sorapis | 2010-08-17 01:56 | Report:ライブレポ

しあわせになるために


なんて、タイトル書くと、どこぞやの自己啓発本みたいですが、
違う違う(笑)。

「 しあわせになるために生まれてきたんだから」

という歌詞の一節。
今度のライブで歌わせていただくのですけれども、
毎日のように歌っていると、本当にそんな気がしてくる。
言葉の魔法です。

ニコニコしながらこういう素敵な言葉を発し続けていると、
自分はもちろん、周りも幸せになっていくような気がするのです。

子どもにずっと、ずっと言い続けたい言葉。
うるさいよ、って言われても心から願います。
でも、なかなか言葉じゃ恥ずかしかったりもする。
だから、歌に込めて。

最近、然(息子=2歳)も自然と覚えて一緒に口ずさむのを聴いていると、
歌の力ってすごいな、って思う。

その反面、今度のライブではとても哀しい歌も歌います。
新曲の『ください』。

笑顔を知らず、
小鳥のように美しい声が欲しくて、
星の輝きに包まれたい、
「幸せ」という言葉しか知らない女の子の歌。

私が小学生の頃、
そんな女の子の詩を読んだ。

もちろん、当時その意味がよく分からなかった。
おぼろげな記憶。
でも、どうしても忘れることができなかった。
だから、いつか機会があったら歌にしたいと思い続けてきたのです。

今回、たまたまステージのテーマが「子ども」になり、
記憶をたぐり寄せて、小さな歌を書きました。

この女の子にも
「人は幸せになるために生まれてきたんだよ」
という言葉が届きますように。

この続きはライブ会場にて。
スタートはちょっと早めの12:30。
お間違えありませんように!!
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# by sorapis | 2010-08-08 23:39 | Info:お知らせ

事故の経過

この度のエスカレーター事故の件では、
沢山の方々にご心配をいただきまして、ありがとうございました。
るりかけすは無事に生きています。
ケガもおかげ様でだいぶ落ち着いてきたところです。

今回の事故では、ケガそのものの辛さよりも、
その後の病院や保険会社とのやり取りなどで消耗してしまいました。


加害者ではなく被害者が、
”そんな(書類など)取って来るなんてムリでしょう!!”
というような書類を大量に要求してくるわけです。
「それが出せないなら、お支払いできませんよ」と。

つまり、保険会社としては1円だって多く出したくないわけです。
前職で事故処理はよくしていたので、そんなこと分かっていましたが、
自分のこととなると、一気に戦う気力が失せます。
この不毛なやり取りで時間を取られ、精神的ダメージを被るくらいなら、
もうお金よりも縁を切りたくなってくるのです。
それじゃいけないって分かっているんですけどねぇ、過失ゼロなんだし。
ちなみに加害者側がすることはほとんどありません。
それってどう考えても不公平でしょ。

それでも、命には別状がなく、ピアノを弾く手が無事だったことに
感謝しないわけなにはいきません。
図太い骨に産んでくれた両親にも感謝!!
BOOK246掲載のコラムのネタにもなったことだし(笑)。

というわけで、何のことか分からない読者の皆さんは、
次のブログ記事『スーツケースにご用心!』をご一読下さいませ。
思い出すのも嫌な時期に書いたので、
あまり詳しくは書いていませんが、
今後皆さまの参考の一助にでもなれば、と思います。

では、8/15(日)に元気な姿でお目にかかれますよう!!
皆さまのお越しを心よりお待ちしています。

取急ぎご報告まで。
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# by sorapis | 2010-08-04 02:02 | Murmur:つぶやき

スーツケースにご用心!!

旅といえばカバン。

というくらい、持って行くカバンは、旅の快適さはもちろんのこと、
旅気分の盛り上がりさえも左右する。

いつも、行き先が決まったあたりから、街を歩けば旅行カバンを物色している自分に気付く。
持っていないわけではない。
とはいえ、「他にないから」使っているのであって、
良さそうなカバンを見つけると、チェックせずにはいられないのだ。

もちろん理想は、愛用カバンをボコボコになるまで使い倒すこと。
できることなら、旅の相棒にはこれ以外考えられないというカバンで、世界中を旅し続けたい。

しかしながら、海外に出始めて十数年、運命のカバンに出会うことはなく、
その時々で色々なタイプのカバンを使用してきた。

スーツケースにしても、大型のザックやダッフルバッグにしても、
デザインと重量は大抵比例しているし、機能性や耐久性とは反比例していることが多い。
要求を満たしてくれるカバンがあったとしても、非常に高級だったりして、
20代の小娘に手が出るものではなかった。
こうして、手持ちの鞄に愛着がわくわけもなく、
旅先で文句を言いながら渋々使っているような感じだった。

そのうちに、自分の旅のスタイルもそれなりに出来上がってきた。
と同時に、カバンに求めるものが明確になってきたのだ。
そして出会ったのが、現在も使用中のRIMOWAのTOPAZ。
ドイツ生まれの世界一軽量なジュラルミンケースである。

最近では「ありふれている感」も否めないほど多く見かけるが、
それも仕方ないかと思うほどの使い心地の良さ。
見た目は銀色のアルミボディーで重厚なのに、驚くほど軽くて丈夫。
かなりの重量を詰め込んでも、移動が楽々で操作性は抜群。

ジュラルミンはドイツで発見されたアルミニウムと銅の合金素材で、
ツェッペリンの飛行船や航空機の資材として使われている。
飛行機好きな私としては、それだけでもテンション上がりまくりである。

旅の準備が苦手だった私が、支度を楽しいと思えるようになったのだからスゴイ。
やはり容姿は侮れない。

さらに、RIMOWAの魅力は、使い込んでいくうちに「その人だけのカバン」になっていくことだと思う。
使い込まれたTOPAZを街で見かけると、まるでスーツケースのコラージュだ。
持ち主がしてきた旅の気配を醸している。これこそ、私にとっての理想のカバンである。
目標は、このカバンと一緒なら大丈夫、というお守り的な存在になってくれること。
数年後が楽しみだ。


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montbellの3wayダッフルバッグ。子どもも余裕で入れる大きさ。難点は自立すると言いながら、立てた時に荷物が下へ偏ると自立しません!!改良求む。


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山専のザックは4代目。にして初めて要求を満たしてくれるザックにミュンヘンで出会った。


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愛用のリモワだが、このルフトハンザとのコラボ品もある。これまでは2輪タイプだけだったのだが、4輪タイプも出たとのこと。欲しい〜っ。



さて、こんなに楽しい気分にしてくれるスーツケースであるが、
時として凶器になり得るということも覚えていて欲しい。

実は、まだつい先日のこと、
エスカレーター乗車中に滑り落ちてきたスーツケースに跳ね飛ばされ、
落下するという事故にあったのだ。

空港直結の特急が発着する都心の駅は特に要注意だ。
都心の某駅で、地下鉄ホームへと向かう長い下りエスカレーターに乗っていた時、
何とエスカレーターの頂上付近から、
持ち主の手を離れた特大サイズのスーツケースが猛スピードで滑り落ちてきたのだ。
エスカレーターの降り口付近に乗っていた私は、
振り返る間もなく、スーツケースもろとも地面に叩き付けられた。

スーツケースで事故なんて、あまり考えないかもしれない。
だが、一歩間違えれば取り返しのつかない大事故になるということを、
頭の片隅に置いておいてもらえたら嬉しい。
スーツケースを持っていない時でも、スーツケースを持っている人の側を通る際は、
一応意識をしておいた方がいい。

スーツケースを持っている人は、緊張感を持って移動して欲しい。
本来はエレベーターを使うべきだが、やむを得ずエスカレーターを使う場合は、
上りなら自分の体の前に、下りなら体の後ろに置くこと。
それで、一応は自分が盾になることができる。

語り継がれる出産時にも救急車に乗らずにすんだのに、今回は初乗車してしまった。
加害者側もさぞ苦い旅の思い出となってしまっただろう。

そう、「遠足は家に帰るまでよ」、ということなのである。

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この駅、この路線、深過ぎるのも問題。エスカレーター長過ぎ。
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# by sorapis | 2010-08-03 23:04 | Travel:るりかけすの旅

'10年 8/15(日) La Lúnasa ランチライブ

La Lúnasa
  〜 Music × Poetry reading Live 〜

Lúnasa(ルーナサ)とは、
アイルランドで8/1に行われるケルトの4大祭の一つです。

るりかけすもルーナサの月ということで、
アイリッシュテイストをちりばめた
恒例の音楽と詩のライブイベントを開催します。

3月は「別れと出会い」をテーマにしたステージ構成でしたが、
今回のテーマは「子ども」。

子ども達自身が書いた詩や子どもにまつわる様々な詩を、
アイルランドと日本から選りすぐってお届けします。
選詩・翻訳は、この企画でお馴染みとなった佐藤泰人氏が担当、
前回素敵な声を聴かせてくれたユン・ヘヨンさんと共に朗読します。

るりかけすは、詩をイメージさせるような音楽を選び、
昨年7月に共演したbatch君と歌います。

恒例のブックレットも製作中。
今回は本当に素敵な言葉がたくさん!!
温かく、楽しい言葉に思わず顔がほころんでしまいます。
読む楽しみもお持ち帰りいただけるよう、
気合いを入れて頑張っています。
どうぞお楽しみに!!

対バンにはアイリッシュ・ポップスユニットとして
着実に活動を続けるOxalis。
一昨年ぶりの共演です。

1バンドたっぷり50分。
monaの美味しいランチやドリンクをお楽しみいただきながら、
アットホームな空間で、日曜日の午後をのんびりとお過ごし下さい。


日時:8月15日(日) 12:00 open /12:30 start
出演:るりかけす×batch、尹慧瑛、佐藤泰人、Oxalis
場所:下北沢mona records
TEL: 03-5787-3326
music charge:一般1,800円、学生1,000円
   +drink 500円 or lunch & drink 700円
※高校生以下無料、お子様連れ可
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# by sorapis | 2010-07-08 19:21 | Info:お知らせ

太くて長い!!!!


とうとう、念願のドイツ産ホワイトアスパラガスを食す機会に恵まれた。
何と1本1,000円である。

念を押すが、1本の値段。
大きいとはいえ、1本だ(くどいけれど)。

ドイツをはじめとするマーケットで売られているのを幾度となく目にして来たが、
その価格を見ると、どうしても炭水化物値段に換算してしまう貧乏性な私。

それが、先日足繁く通ってしまうドイツ料理の「葡萄屋」さんで、
とうとう、食べることができたのである。
その感激だけでもお腹いっぱいなのだが、
また時を忘れるほど大好きな友人と食すホワイトアスパラというのが
さらに良い。

オランデーヌソースは、卵の黄身をそのままペーストにしたのかと思う位に
卵の黄身色。
恐らくレシピとしてはエシャロットや白ワイン、ビネガー、バター、レモンあたり。
いつぞやだったか、オランデーヌソースだけ作ってみたことがある。
その時より、だいぶビネガーが効いていた。

一口含むと、じゅわ〜っと汁が口いっぱいに広がる。
アスパラも大方は水分で出来ているのだと、
当たり前のことを思いながら黙々と食べる。

もしかすると、モノによってはもっと甘味もあったりするのかな。

満足、満足。
お腹も心も満たされた至福の時間。

cookeryさん、ありがとうございました!!

写真レポはしばしお待ちを。
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# by sorapis | 2010-06-15 03:40 | Review:カルチャー

語り継ぐべきもの

いつか行かなければと思って、まだ行けていない場所がある。

それはアウシュビッツやダッハウなどに代表されるナチスの強制収容所跡だ。
これまでも行こうと思えば行けなくはない場所に行ってはいるのだが、
短い滞在日数の中で、あえて行く勇気が持てずにいた。

初めてナチスのユダヤ人迫害について知ったのは、
小学生の時に読んだ『アンネの日記』だったように思う。
大学時代はV・E・フランクルの『それでも人生にイエスと言う』をゼミのテキストに、
代表作の『夜と霧』や『死と愛』を読み、熱いディスカッションをしたのが懐かしいし、
卒論もナチスのプロパガンダに少なからず触れるものだった。

以後もホロコーストがテーマになっている映画や小説は、
出来る限り観たり読んだりしてきたつもりでいる。

そしてつい先日、この映画に出会った。

『縞模様のパジャマの少年』(原題:"The Boy in the Striped Pajamas")。

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これは一言で言うなら、ナチスによるホロコーストの話であり、
家族の話であり、純粋な子供が差別を知る話でもある。

第二次世界大戦下、ナチスの絶滅収容所の所長である父を持つ8歳の少年が、
収容所にいるユダヤ人の少年と友達になり、
親交を深めていくというシンプルな筋書き。
もっとも衝撃のラストが待ち受けているのだが。

作品中には、収容所などでの残酷なシーンはほとんどないし、
全体的な台詞もかなり控えめ。
その上、何度となく語られて来たテーマであるにも関わらず、
これまで観たどの作品よりも衝撃的で、やりきれない気持ちに襲われた。

エンドロールが流れた時、感動するでも泣くわけでもなく、
これほど呆然としたことは初めてかもしれない。

「これがホロコーストの悲劇なんだ」。

そうでも言い聞かせなければ、何も手につかないほどだった。
そして、とてつもなく色々なことを、果てしなく考えた。

人間の愚かさ、戦争、人種差別。

考えたことがなかったわけではないのに、ばかみたいに考えた。

8歳にもなった子供が、あの時代にあって、しかも軍人の家庭に生まれ、
すぐそばで起きていることを何一つ知らなかったのは
おかしいと思う人もいるだろう。
実際、小説でも映画でも、物議を醸したのが少年の無知さである。

しかし、ここで重要なのは、少年が知っていたかどうかということよりも、
ホロコーストの悲劇をどれだけリアルに伝え、
さらには「子どもにも理解できるよう」に描けていたかという点にあるのだと思う。

むしろ、少年が実際にあり得ないほど無垢で純真だからこそ、
ホロコーストの残酷さが際立っているのだろう。

ちなみにこの「純真さ」をより際立たせているのは、
二人の子役の素晴らしい演技である。
とにかく「目」がすごいのだ。
これだけでも一見の価値がある映画だ。

話は逸れたが、これはホロコーストに対する痛烈な「寓話」なのだ。
そういった意味では、ドイツ人の会話なのに英語で作品が進行していくことや、
それはないだろうという設定もちらほらあって、
どうにも違和感を覚えていたのだが、
英語だからこそ、あるいはあり得ない設定だからこそ、
「寓話」足り得るのだと思う。
もしドイツ語で語られていたら、それこそ救いはなかったかもしれない。

その翌日、私はフランクルの著書を片っ端から読み直した。
そして、時が経つと、人は簡単に過去を忘れてしまうことに改めて愕然とした。

恐ろしい出来事も時と共に忘れられていく。
良いことでさえ、例えば、フランクルの著書を読んで勇気づけられた学生時代を、
この映画を観るまでほとんど忘れていたのだ。

「忘れないために、次世代に伝えるために作った」
と制作者たちが口を揃えるこの作品。

人生に迷った人がいたら、ぜひフランクルの著書を手に取って欲しいと思う。
どんな困難も、乗り越えられるかどうかは自分自身にかかっていると教えてくれるだろう。

子を持つ人ならば、この作品をぜひ子どもと一緒に見て欲しい。
語り継がねばならぬことがあることを、
そしてその義務があるのだということを思い出させてくれるだろう。

原作のジョン・ボインが子どもたちに言う。
「20~30年後の世界は君たちが担う。
同じ悲劇を繰り返すか阻止するかは、君たちにかかっている。」と。

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アウシュビッツ=ビルケナウ収容所の門

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アウシュビッツへの引込み線路。これが見えた時、人々は何を思ったのだろうか。


『縞模様のパジャマの少年』(2008年/英・米)
監督は『ブラス!』や『リトルヴォイス』などのマイク・ハーマン、原作はアイルランドで長期に渡ってベストセラーとなり、数々の賞を受賞してるジョン・ボインの同名小説。




※これは2010年6月4日、BOOK246コラムに掲載されたものです
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# by sorapis | 2010-06-15 03:10 | Travel:るりかけすの旅

ツイッターしてます。

今さらって感じもしますが、、、

5月からツイッター始めました。
webはなかなか更新できませんが、
ツイッターでは日々つぶやいております。

とはいっても、実はしくみが分かっていません025.gif
ダイレクトにメッセージを下さった方に返信できないし、
リツイートと呼ばれる機能も、実は理解していません。

そのうち分かってくることを期待。おいおい。

というわけで、よかったらのぞいて下さいね!!
(※'15年URL訂正しました。とっくに名前を変えていたのに、こちらで変更していませんでした。すみません)


https://twitter.com/cairnpresse

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# by sorapis | 2010-06-02 16:20 | Info:お知らせ

シルヴィアの空

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低く、厚く垂れ込めた雲。
何層にも重なった雲が、重さに耐え切れず空ごと落ちて来そうだ。
音と言えば、世界を切り裂くような風の唸り声だけ。
振り返ってみても、来た道はもう分からない。道らしき道がないのだ。
延々と広がる原野には奇怪な形をした大小様々な岩がゴロゴロと転がり、老人のそれのような鋭い目つきをした羊たちが異国の侵入者を注意深く観察している。

どこへ向かっているのかも、この先に何があるのかもわからないまま、ずっと急斜面を上り続けていた。
汗が下着に貼り付き、荷物が肩に食い込む。空を仰ごうと顔を上げた時、重苦しい空から雨が降ってきた。

この空をシルヴィアも見ていたのだ。
目を閉じて、しばらく空を仰ぐ。
体中すべての器官を開いて、五感でそこにある匂い、音、肌触りのありったけを感じようとした。

イギリス南西部のデヴォン州に総面積954㎢という広大な範囲にわたってmoor(原野)が広がる。それがダートムーアだ。
ダートムーアにはヒースの茂る荒野が広がり、灌木群や岩山、城の廃墟などが点在している。

そしてシルヴィアとは、死後ピューリッツァ賞を受賞したアメリカの女性詩人シルヴィア・プラス(1932—1963)。
詩だけではなく、彼女の自伝的小説『ベル・ジャー』は世界中で読み継がれている。
ダートムーアには、そのシルヴィアたち一家が1961年から1年余り住んでいた家がある。

どちらかといえば、詩は得意ではない。
どう読んだらいいのか、作者は何を言いたいのか、想像は出来ても答えはなく、それを研究者と言われる人たちが色々と分析するのも何だか腑に落ちない。
詩とは付き合い方が分からなくて、近寄れずにいたと言ったらいいだろうか。
ただ、シルヴィアの詩は違っていた。理屈ではなかった。

出会いは何の予備知識もなく、たまたま友人と観に行くことになった映画『シルヴィア』(2003年/イギリス)。映画自体は男女の愛憎劇という感じで特に印象に残らなかったのだが、帰宅後すぐ、家の本棚に彼女の詩集があるのを発見した。
瞬く間に引き込まれていた。圧倒的な言葉のエネルギーに説明は要らず、粟立つような感覚が体に入り込んできた。

その詩中に何度も登場するダートムーア。
謳われる空の色、狂気を孕んだ風の音、憂鬱で終わりのない夜の闇、それらをこの目で、耳で確かめたいと思った。彼女がエアリアルと名付けた馬を走らせていたムーアの景色を見てみたいと思った。

結婚生活が破綻した後、シルビアはロンドンへ戻る。2人の子供たちを育てながら、かつてW・B・イエーツが住んだアパートに住み、創作活動を続けるが、1963年1月、30歳という若さで自らの生涯を閉じる。

シルヴィアはそのドラマチックとも悲劇とも言われる人生から、そしてある種のカリスマ性を持った作品から熱狂的なファンも多い。
しかし、実は仕事と家事育児に追われながらも、決して書くことをあきらめなかった、いや、止めることができなかった彼女の生き方にこそ、人々は共感を覚えるのかもしれない。


    ほとばしる血は私の詩
    誰にも止めることはできない
    あなたは私に手渡した 二人の子供と二輪のバラを

                          Kindness(親切)より

シルヴィアの詩からは、しばしば破壊と死の匂いがする。
にもかかわらず、彼女の詩から感じられるのは生と愛の渇望であり、誰よりも生きたいと思っているように感じられてならない。
彼女は劇的な人生から逃れることはできなかったが、一方では凡庸で静かな生活に憧れ、常に「終わらせたい」と望んでいたのかもしれない。


    花なんて要らなかった ただ横たわっていたかった
    手のひらを上に向けて 空っぽになって

            Tulips(チューリップ)より

ダートムーア滞在の最終日、シルビア達が住んでいたCourt Greenがあるダートムーアの北にあるNorth Tawtonを訪れた。
短いメインストリートに数軒の店があるだけの小さな町。町中すべてがひっそりとしていて、喪に服しているような町だと思った。
彼女はここでどんな希望を抱き、何を見て、何を感じ、何に失望したのか。その何もかもを抱括してしまう空気がダートムーアにはあったように思う。
あらゆる感情が現実を飛び越えて、芸術に昇華されてしまうような不思議な空気が。

でもなぜだろう、ここへ来たことは誰にも言ってはいけないような気がした。
そっと心の奥にしまって、鍵をかけておく秘密の場所のように。

もう引き返さなくては。
雨が強くなり始めた中、元来た方角を目指して下り始めた。

シルヴィアには戻りたいと思う場所があったのかしら、と思いながら。


    闇の中の静止
    それから 実体のない青
    岩山の遠景が流れ出す

     Ariel(エアリアル)より


※本文中詩訳:佐藤泰人

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ムーアに点在する巨石群

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晴れた日は歩くのも気持ちいい

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Sylvia Plath(シルヴィア・プラス)

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North Tawtonの町並み

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子供向けに書かれた唯一の絵本。長田弘訳/みすず書房

※これはBOOK246のコラムに2010.4.22に掲載されたものです
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# by sorapis | 2010-04-24 02:02 | Travel:るりかけすの旅

初恋


春ですね。
今日はものすごく寒かったですが。

でも、確実に春は来ていた。
桜の開花の話ではない。

そう、息子が恋をしたらしい。
若干2歳。

初恋の相手は・・・

保育園のさおり先生!!

先生が「帰るね」と言えば「やだ〜」とごね、
他の先生が「先生帰ってもいい?」と聞くと、「いいよ、バイバ〜イ」と言うらしい。
「さおり先生にデレデレ」と母が言われる始末。
確かに家でも「しゃおりせんせ、しゅき〜っ053.gif」とのたまう。

何か言うことを聞かないと、
「あ、さおり先生に言っちゃおう〜」と脅せばイチコロである。

私の初恋は4歳。
くっ、負けた。。

そんなさおり先生とも今月でお別れなのである。

春なのに。
あぁ、春だなぁ。

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ピアニカにいそしむ。さおり先生に聴かせるため・・・かもしれない。

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真剣勝負なのである。
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# by sorapis | 2010-03-26 01:51 | Murmur:つぶやき

photo report @ZINC

先日のライブ写真です。
ライブの雰囲気が少しでも伝われば幸いです。


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リハ前に。窓の外は浅草寺。なぜか写真を撮りまくっていた私。

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朗読のおふたり。左からユンさん、右が佐藤さん。
ユンさんは声だけでなく、すべてが美しいです。憧れの女性。

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Kengo氏。どの写真もプロなんシンガーだよなぁ。。真似できません(笑)。
photo by red mugさん

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一応るりかけすも。目を開けていると恐ろしいので(爆)目つむりさんで。
おぉっ、分かりました!!マイクの持ち方が違うらしい。。むぎゅぎゅ過ぎ。
photo by red mugさん

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本日のベストショット。waitsの皆さんと最後の『Craig's Pipes』のコラボレーションです。
ピアノ叩き過ぎて、翌日筋肉痛になりました(笑)。楽しかったなぁ(涙)。
photo by red mugさん

いつも素敵な写真を撮って下さるred mugさん。
本当にありがとうございました016.gif
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# by sorapis | 2010-03-25 01:23 | Report:ライブレポ

10.3.20 Live report @ZINC

本日、St.Patrick's Day アイリッシュ・ライブ終了です。

会場はほぼ満席!!
本当に沢山のお客様のご来場、ありがとうございました!!
そして、Kengo君、朗読をして下さったユンさんに佐藤さんにwaitsの皆さん、
本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

昨年は何度もくじけそうになりましたが、やめないで良かったです。
最後のCraig's Pipeのラストでガンガンにピアノを弾きながら、皆さんの笑顔と自分のはじけっぷりに心底そう思いました。
そういった意味で、今日のライブは特別な意味を持つライブになりました。

「アイルランド」という、自分が生まれ育ったわけでもない遠い国を共通項に、どれだけ多くの人と出会うことができたのかと思うと、私もSt.Patrickの恩恵を受けているのだと感謝せずにいられません。
すごいですな、パディーさん(笑)。
もちろんPaddyさんの力だけでなく、今日のるりかけすがあるのは、支えて下さる沢山の人たちのおかげに他なりません。

わざわざライブを聴きに足を運んで下さるということが、時にどれほど大変なことかわかるがゆえに、毎回、何てお礼を言ったらいいのかわかりません。
ライブには来られなくても、歌い続けることを励ましてくれる友人たちにも感謝。
音楽仲間はもちろん、縁あって繋がってくれた友人たち、お母さん友達までもが叱咤激励してくれるというこの環境に感謝です。
1週間高熱に苦しんだ然の風邪?がピタリと昨日治ってくれたことにも感謝。
歳を重ねるごとに、感謝の気持ちが降りつもっていくというのは、本当に素敵だと思います。


それにしても、今回は話し上手な仲間達に囲まれて、
MCはいつになく素晴らしいまとまり具合でした029.gif

わかったのです、「話し上手」は「まとめ上手」だということに。
そういえば、私は「要約(まとめ)」が恐ろしく苦手です。
話は長い、ブログも長い、そういえばメールも長い(・・・が、途中で挫折する)。

なんて、ライブレポートなのに脱線している時点で問題。
それ以前に、これでは「ライブレポート」じゃなくて「感想」ですよね。。

さて、ここからが「本当の」ライブレポート。
本日のテーマ : 出会い、そして旅立ち

1. Home/故郷
朗読:ユン・ヘヨン
:思わずユンさんの声に引き込まれました。
タネを明かすと、「The Holy Ground」というトラディショナルを歌うつもりで、選んでもらった詩。
が、わけあって変更。
でも、オープニングを飾るに相応しい作品でした。

2.空の鏡
 Pf, Vo:るりかけす
:るりかけす超初期の曲ですが、初めてアイルランドを訪れた際に出来た曲。
アイルランドとの「出会い」という意味を込めて、選曲しました。

3.聖パトリックの話
 朗読:佐藤泰人
:「30秒で分かるSt.Patrick」とのことでしたが、1分半かな(笑)。
 
4.Katie
 Vo:Kengo/Pf, Vo:るりかけす
:99年に初めてMary Blackを恵比寿のガーデンホールで聴いた時のこと。
この曲が始まると、アイリッシュの人々が立ち上がり、肩を組んで歌う姿を見てどれほど感動したことか。
どんなに離れていても、歌で繋がることができるんだと思い知った経験でした。
      
5.The World Is Getting Smaller/世界はだんだん狭くなる
朗読:ユン・ヘヨン
:国を越えて旅立って行っても、今やメールや電話やwebなど、様々な手段ですぐ近くに感じることができる時代になりました。
そんな断片を素敵に詩として切り取っています。

6.omamori
 Pf:Kengo/Vo:るりかけす

でもその手が
僕の右手だって
気付いたんだ
てのひらとズボンの砂はらった

「背中を押してくれる手」は他の誰の手でもなく、
自分自身の手にほかならないのです。   

7.The Lark in the Clear Air/澄んだ空に雲雀
朗読:ユン・ヘヨン
:何て素敵な詩なのかしら、とため息でした。
ユンさんの声にもうっとりして、危うく自分がどこにいるのか分からなくなりそうな時間でした。

8. The Lark in the Clear Air
 Vo:Kengo/Pf:るりかけす
:多くの人がカバーをしている曲ですが、私はCarla Dilonの歌うverで知りました。
しかも敬愛するアイリス・マードックが生涯口ずさんでいた曲と知り、
さらに特別な曲になり、いつかライブで演奏したいと思っていました。
今日は、ユンさんの素敵な朗読とKengo君の歌で最高のコラボレーションが実現しました。
こういう伴奏をしている時は、最高に幸せな時間です。

9. Valediction/別れ
作・朗読:佐藤泰人
:男性側の視点から描かれる「別れ」の一コマ。
短いセンテンスの中にドラマが凝縮されていて、大好きです。

そして、こうくればKengo君の「Time」登場!!

10.Time
Pf, Vo:Kengo/Cho:るりかけす

11.青い場所
Pf, Cho:Kengo/Vo:るりかけす
:とらわれていたものを捨て、新たに歩き出す覚悟を歌った曲。
まさに今日のテーマに近いです。

12. Dresden/ドレスデン
朗読:佐藤泰人
:超長編の朗読に挑戦。まぁ、キアラン・カーソン(この作者)と聞いた時点で、とりとめなくなるんじゃないかという覚悟はしましたが(苦笑)。
※るりかけすのブックレビュー参照
   →『読書で旅へ』

やっぱり長かった(笑)。
それがアイリッシュぽくてまた良かったりもするんですね(きっと)。

13. Over the Rainbow
 Pf, Vo:Kengo/Cho:るりかけす
:何とこれは超有名な『Over the Rainbow』の詞に、Kengo君が新たな曲をつけたという粋な試みから生まれた曲。
もしかしたら原曲より素敵なのでは???
・・・と関係者内ではささやかれています(笑)。

14.チイサキモノへ
 Pf, Cho:Kengo/Vo:るりかけす
:るり研やると言ったら、これは外せないでしょう。というくらい名曲(自称)。

【with Waits】
1. I Know My Love
 Gt:下田理/Fiddle:山口幸孝/Dr:吉川知宏/バウロン:Kengo/ピアニカ、Vo:るりかけす

:買ってしまいました、ピアニカ(笑)。
今度こそは黒いモデルが欲しくて、思い切りました。
音を出してみると、アコーディオンには程遠いですが、やりようによっては味のある演奏がいくらでも可能ではないか!!と、アイリッシュ参入への新たな可能性を見いだしてホクホクなるりかけすでした。
楽しいこと、楽しいこと(笑)。

2.Craig’s Pipe ~ St. Anne’s
Gt:下田理/Fiddele:山口幸孝/Dr:吉川知宏/バウロン:Kengo/Pf:るりかけす
:最高に楽しかったです。
みんなの演奏だけでなく、皆さんの力強い手拍子も最高でした。
あの会場とステージの一体感が素敵です。
アイリッシュの皆さん、今度からピアノとかピアニカにもちょっと席を譲ってやって下さい。
どこへでも喜んで弾きに参ります(笑)。

とまぁ、やっぱり長いライブレポート。
ライブの写真は近日中に公開予定。乞うご期待!!

浅草寺前で修学旅行生のノリです、るり研一味とwaits
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# by sorapis | 2010-03-21 03:03 | Report:ライブレポ

会場下見。浅草へ


今日は初めての会場となる浅草ZINCさんを見に行って来ました。

といっても、お店が開くのは午後4時。
それまで人生2度目の浅草見学。

週末とはいえ、この混雑ぶりには驚きました。

浅草、大人気なのですね。。
あまりの面白さに、食べるのも忘れて浅草中を歩き回ってしまいました。

刷毛屋さんにツゲ櫛屋さん、古いおもちゃのリサイクル屋さんに桐たんす屋さん。
お団子、おむすびを買ってほおばり、浅草寺の参道にあるお煎餅屋さんで焼き立てのおせんべいにお醤油を塗ってもらってがぶり。
その後は甘酒のソフトクリームをぺろり。
あ〜、幸せ。。

と食い倒れ状態になっていると、あっという間に4時。

慌てて向かった浅草ZINCさん。
浅草寺のはすむかい8階という絶好のロケーションで、
賑わう浅草寺の参道が一望できます。
うわさの?(私は未体験)「浅草電気ブラン」もZINCさんで飲めるそうですよ。

とっても楽しみになってきました。
真っ昼間で、顔も丸見えのライブですが、地味に隠れつつ頑張ります(笑)。

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# by sorapis | 2010-03-13 23:46 | Murmur:つぶやき

春の便り


三寒四温とは言いますが、初夏のように暑かったり、雪が降ったり。
これじゃあ、体調管理も楽じゃありません。

今日は思いがけないプレゼントをいただきました。

仕事をあがる間際、お兄さんがお店に飛び込んで来て、世界が染まってしまうくらいピンク色のチューリップをいただきました。
ちなみにお兄さんは上の階のお花屋さん(笑)。
少し余ってしまったとおすそわけ。

あまりに嬉しいプレゼント。

我が家に春がやってきました。

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# by sorapis | 2010-03-12 23:38 | Murmur:つぶやき

シンガーソングライターるりかけすの山と本とサブカルな日々の話。
by sorapis
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