るりかけすの空は

イタリア、Cogneからの便り

昨年訪れた、イタリアは北に位置するアオスタ州、コーニェ(Cogne)。

小さな村ですが、アルプスの山々に抱かれた宝石のように素敵な場所です。
そこでワインショップをご夫婦で営む方に縁あって出会いました。

彼は20代の初めに料理を学びにイタリアへ単身渡り、
十数年経った今年6月、
いよいよ自分のビストロをCogneにオープンさせるそうです。
その後続いているやり取りでお知らせいただきました。

彼の人柄に加え、ワインショップのセンスもピカイチ、
きっと素晴らしいビストロになるのだろうな、と早くもうっとり(笑)。

さらに嬉しかったのは
このサイトに載っていたギターの写真を見て、
偶然にも同じメーカーのギターを買ったとお知らせをもらったこと。

昨年末に再会した際に、
いつかCongeで一緒にライブをやろうと盛り上がり、
まずはお互いギターを買おう!と、私もギターを買ったようなもの。
思いがけない偶然に思わず頬がゆるんでしまうような嬉しい便りでした。

イタリアでも日本のために様々な活動をして下さっているそうです。
目に見えないたくさんの繋がりを感じて、
広い世界を少し身近に感じることができました。
色々なことにありがとう、です。


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素晴らしき友人のワインショップ。どんな風に生まれ変わるのかなぁ。
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# by sorapis | 2011-05-11 23:39 | Travel:るりかけすの旅

風薫る5月。

前回の記事から
とても とても、たくさんの時間が流れました。

こんな小さなサイトですが、
訪れて下さった方がいらっしゃったかもしません。
長い間お休みしてしまい、申し訳ありませんでした。

震災後、言葉の重みを感じ過ぎて、
公の場で言葉をつづる気持ちに
どうしてもなれなかったのです。

   頑張ってください。
   元気を出してください。
   お悔やみ申し上げます。

どこを見てもまず目に飛び込んでくるような、
当たり障りのないお悔やみを書けばよかったのかもしれません。
でも、それを見るにつけ、
限界をはるかに越えて頑張っている人たちに
そんな言葉をかけられるわけがないと思っていました。

どんなに優しそうに見える言葉さえも
あの時は誰かを傷つけてしまうような気がしたのです。
かといって、何事もなかったかのように書くことは
あまりにもしらじらしく思えて、
一言も書きつけることはできませんでした。

星の数ほどもある中の小さなブログで、
そこまで気にする方がおかしいのかもしれません。

でも、震災後、洪水のように垂れ流されてくる言葉たちに、
我ながら呆れるほど翻弄されました。
「自分さえシッカリしていれば」というこれまでの信念が
思わず揺らぎそうにさえなりました。

時に怒り、
時に深く心を動かされ、
言葉の恐ろしさを感じ、
同時に計り知れない言葉の力も知りました。

どうであれ、言葉は人を動かすだけの力を十分に持つのです。

それを知っているから、私は詩を書き、それを歌い、
言葉を書くことがやめられないのかもしれません。

そして、ようやく。
初夏を思わせるような汗ばむ陽気が続くようになって、
ずっとためていた言葉を
これ以上ためこんでおくこともできなくなってきました。

誰もが、とは言いませんが、
私はこの震災でこれまでの価値観を問われました。
自分は地震国に生まれ、
これからも生きていくのだということ。
山に登り続けてきた一人として思うことは、
何がどうあっても、人間は自然と共存しているのだということ。


私自身、様々なプロジェクトを今年から始動させました。
あらゆる環境と事実を受け止めながら、
ゆっくりと、でも確実に進んでいきたいと思います。

というわけで、ブログもライブも再開です。
久しぶりにこのページを見に来て下さった皆さま、
これからもよろしくお願いいたします。

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震災から数日後、訪れた教会にて。
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# by sorapis | 2011-05-10 23:07 | Murmur:つぶやき

『それぞれのカタチ』

music & lyrics by るりかけす

美しいはずの花を見て
美しいと感じてる気になった
湧き上がる想いに自信などなくて
巻き込まれ
奪われ 
失ってばかり

怯えているのに平気だなんて
嫌いなはずなのに好きだと笑ってる
いつしかフリをすることには長け
麻痺した心 
動くのをやめていた

閉ざさないで
溢れる想いを
潰さないで 
無謀な夢でも
吐き出す息を
明日へ繋げば
きっと見えてくるから

風が吹く 
揺れればいい
雨が降る 
打たれればいい
抜け道を
ポケットに隠していていいから


何を正義だと 
何を悪だと言うの?
誰にも決められないし
答えなんてない
綺麗すぎる言葉の並ぶ向こうに
あるものは
失望と期待の抜け殻

何を優しさと 
何を愛だと言うの?
決まりもカタチもないし 
答えだってない
それぞれのカタチを抱きしめていこう
無力なこの手でも
できるはずだから

求めないで 
ないものばかりを
限らないで 
手にある力を
足りないなんて言わせはしない
顔を上げてみて

叶わない夢なんて
何ひとつないと知ってる
欲しいのは 
たったひとつ
信じていく力

© by るりかけす 2004

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なぜか恐竜。それぞれのカタチですし。
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# by sorapis | 2011-02-14 18:10 | Lyrics:歌詞

一音(ひとね)惚れ

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おぉ、今さらながらですが・・・。
ブログというものは「非公開」のチェックを外さない限り、
公開されないものだということに気付きました。

年末から最近までかけて書いていた記事。
お年始のご挨拶以外「非公開」ではありませんか008.gif

そうこうしているうちに1月は終わりとなり、
どのトピックも時代遅れになってしまいました。
あらあら。

現在6つのブログとwebを抱え(それが異常)、
◯印をつけながら更新を記憶する日々。
そうか、これが原因のようです。

そのようなわけですっかりご報告が遅れましたが、
るりかけすの家へ年末にギターがやって来ました。
週末、行く場所に困るとつい向かってしまう楽器店。
とあるギタールームで、息子氏がつまびいた音色。

どっ、どこ!?
その音はどこっ。

きょろきょろ見回した視線の行く先に一台のギター。
一目惚れならぬ、「一音(ひとね)惚れ」。
この話をしたギタリストの友人が言い得て妙な言葉をくれました。
何て素敵な言葉でしょう。

オーブンを買おうと思ってコツコツ貯めた資金。
オーブンがギターに化けた年末の夕暮れ。
オーブンがなくても、ギターが我が家へやって来てくれた対価はそれ以上です。

いつかるりかけすがステージでギターの弾き語り!?
いやいや、それはなくてもモバイルで曲作りができます。
そして、子どもたちとギターでリトミック。
あの曲もこの曲も。
夢は果てなく広がります。

あぁ、ギターの音って素敵すぎ。
今年もるりかけす、地道に歌って参ります。

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# by sorapis | 2011-01-30 03:48 | Murmur:つぶやき

今頃のだめ。

あまりに時代遅れですみません(いつものことですが)。

最近、「のだめカンタービレ」(ドラマ版)を見終わりまして、
久々に大、大、大興奮の嵐でした。
最終章を見るのがもったいなくて、
何日も先延ばしにしてしまったほど。

愛するベートーヴェンの7番をもってくる辺りも心憎い。
コンクールでシューベルトやストラヴィンスキーというのも懐かしい。

 音楽を続けられることが
 決して当たり前ではないことを

というくだりには、涙なしには見られませんでした。
お気楽にピアノを弾き、歌い続けているように思われそうですが、
5歳でピアノを始めてから今日に至るまで
一体何度音楽をやめようと思い、挫折をくり返したか。
適切な言い方かどうかは分かりませんが、
やめようと思えばいつでもやめられるんです。
ものすごい時間と労力をかけても実入りがあるわけでもなく、
ステージだって常に素晴らしい想いができるわけでもない。
「何のために続けているんだろう」と疑問に思ったら、
もう音楽を続ける意味がわからなくなってしまう。

それでも、ピアノを弾き、歌い続けてきたこと。
るりかけすはこんなにも地味な活動ではありますが、
「続けて」来られたことに関しては、我ながら拍手を送りたい。
私が活動を始めた当時に活動をしていたアーティストさんで、
いまだに活動をされている方はほとんど目にしなくなりました。

そう、音楽を続けることは、当たり前ではないのです。

さて、話を元に戻しましょう。
もちろん名前は知っていました、のだめさん。
面白そうだなぁ、とマンガの1ページ目をめくったものの、
どうにも読み進めることができずに断念。
それから何年経ったのでしょうか。

これを小学生か中学生の頃に見たら、
間違いなく音楽人生まっしぐらだったと思います。
(あ、既に突っ走ってましたね)

私が音楽を志したのはドラマ『少女に何が起こったか』。
法律を志したのは海外ドラマ『Ally My Love』。
ちなみに『ガラスの仮面』では演劇をやろうとしましたが、
これは本書きしか向いていないことを幼いながらに悟り、
脚本に徹してきました。

結局はしごく単純、非常に影響されやすい性格(笑)。
でも、こうやってドラマというのは若人の人生に影響を与えてゆくのでしょう。
良きかな、良きかな。

そして、子どもたちにピアノを教えている身として、
音楽って楽しい〜!!という記憶を残したい。
限りない可能性を持つ子どもたちに。
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# by sorapis | 2011-01-29 01:10 | Murmur:つぶやき

ドーナツとコーヒーの朝食についての考察


いつのことだったでしょうか。
「ドーナツとコーヒーが理想の朝食」というタイトル記事を読みました。

朝はシッカリごはん派の私としては
(パンだとお昼まで持った試しがありません)
どうにも信じられずに思わずクリック。

やはり、アメリカのどこぞやの記事でありました。
絵に描けそうだし、言葉で聞いたら最高ですが。
「栄養バランスとして最高」って言い切るのは怪し過ぎますよ。
というか、それは違うでしょう。

それはさておき。
どちらかと言えばドーナツが苦手な私。
シュガータイプは口と手が粉砂糖にまみれるし、
オールドファッション系はどうにも喉につまる気がしてならない。

でもでも。
Harritsのドーナツは美味しい。
このセットなら朝食でも幸せかも。
しかもスタッフさんたちの笑顔が最高。
栄養バランスはともかく、心の栄養が満ち満ちなのです。

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# by sorapis | 2011-01-19 04:16 | Murmur:つぶやき

凧あげ

お正月の風物詩といえば、
凧あげ、コマ回し、羽子板。

なんて言っていた時代は
とうの昔に過ぎ去ってしまったのでしょうか。

私はしました、どれもこれも。
特に夢中になったのは、凧あげとカルタ。
カルタにはほぼ生死をかけていましたし。

凧はといえば、
小学生になると売り物の凧では飽き足らず、
十字に合わせた割り箸に空色のゴミ袋を貼り、
ポスターカラーで好きな絵を描いてはあげていました。
毎年、毎年。

目をぎゅっとつぶって一心不乱に走ると、
ある瞬間に身体がふっと軽くなる。
見たい気持ちをぐっとこらえてもう少し走ると、
凧は大空へと舞い上がり、いつの間にか豆粒に。
ぐんぐんあがっていく凧を見上げると、
まるで自分まで空を飛べたような気持ちになったものです。

今年は息子のお友達のお父さんが凧を作ってくれました。
水色のゴミ袋ではなくて(笑)、強力障子紙で!!
しかも今の障子紙は「破れない」んだそうです。
すごい進化。
しかも割り箸じゃなくて、ちゃんと竹ひご。
そうか、飛ばなかったのは「しならない」割り箸のせいだったのか。
なんて今頃気付いても後の祭り。
なぜ誰も教えてくれなかったのでしょうか。

息子氏は何を描くのかと思えば「父と乗る自転車」。
真ん中にそれらしきものが見えるでしょうか。

上がりましたよ、手作りの凧。
試行錯誤の上、竹をしならせたら見事に空へ。
冬の公園、冬の空。
あぁ、やっぱりお正月は凧ですね。

そして、息子氏は周りが見えないほどカルタに夢中になっているそうな。
血は争えません。

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# by sorapis | 2011-01-05 04:06 | Murmur:つぶやき

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

真冬らしい寒さの厳しい日が続きますね。
いよいよ2011年を迎えました。

今年もるりかけすとして新年のご挨拶ができることを心から嬉しく思います。
昨年はマイペースな活動ながらも
沢山のお客様に会場へ足を運んでいただけましたこと、
そして、このブログも読んでいただけましたこと、
本当にありがとうございました。

表現の方法を変えたり増やしたりしながら、
これからも「伝える」ということに
全力で取り組んでいきたいと思っています。

今年は「るりかけす」という名前を
出来るだけ色々な場所で見ていただくことができますよう、
頑張っていきたいと思います。

ブログも出来るだけ更新していく所存です。
るりかけすという名前をふと思い出した時、
何だか疲れたなぁ、という時に。
ぽちりとのぞいていただけたら嬉しいです。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ここをのぞいて下さる皆さまにとって、
2011年が素晴らしい年になりますように。

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お雑煮は作り始めて7年目。
お餅って最低4つは食べますよね?多い・・・ですか!?
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# by sorapis | 2011-01-01 03:03 | Murmur:つぶやき

Gallery:るりかけすの空

るりかけすが撮りためた空の写真を少しずつお届けしています。

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Clovery, North Devon, UK


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Dunluce Castle, Northern Ireland


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Donegol, Ireland


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Donegol, Ileland


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Sorapis, Italy


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Chamonix, France


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Cibiana, Italy


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Jungfraujoch, Swiss


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Hohe Tauern, Matrei, Austria


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Gloss Glockner, Austria
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# by sorapis | 2011-01-01 00:00 | Gallery:るりかけすの空

2010.12.27 @赤坂GRAFFITI

今日も年末のお忙しい中、本当に沢山のお客様にご来場いただきまして
本当にありがとうございました。

久しぶりの弾き語り一本勝負、
そして初めての会場(つまり初めて弾くピアノ)ということで、
かなり緊張もしましたが、
どうにかこうにか無事に歌い終えることができました。
一体何年ライブやってるんだ、とお叱りを受けそうですが、
あれだけ練習してみても、
今だに緊張っぷりは克服できずにおります。
うぅ、悔しい。

もう、4ヶ月ぶりのライブでしたからね。
話したいことはエベレスト級にありました。
でも、MC苦手とか言いながら、話し出すと止まらないるりかけす。
初めてお聴きいただくお客様をドン引きさせても仕方ないので、
メモ書き以外の余計なことは一切しゃべらないように必死(苦笑)。
そうしたら、やっぱりつまらないですよね。
どうにもこうにもるりかけすっぽくない。
というわけで、次回は旅の話と新曲のお披露目もできるように、
たっぷりと時間の取れるライブをやりましょうと誓ったのでした。

他の出演者さん達は可愛らしい女の子ばかりで、
場違いでは?場違いだよね?やっぱり場違いだ〜(号泣)!
などと焦りまくったのでしたが、
箸休めにるりかけすもいいのではないかと言い聞かせたのでした。

ここには書ききれませんが、
今日はとても嬉しい再会やら報告やらの連続で、
それだけでもう胸がいっぱい。
だから、ライブがやめられないのかもしれません。
GRAFFITIのスタッフKさんとOさんとは
何と6年ぶりと3年ぶりの再会!!
どれだけ嬉しかったことか。

るりかけすは1月で活動6年目になります。
その間知り合った音楽仲間で今だに同じ名前で続けている人は、
本当の本当に一握りとなってしまいました。
そう考えると、よく頑張ってきたと思います。
るりかけすの歌はオシャレでもなければ、センスが良いわけでもない。

それでも、るりかけすの基本姿勢はロックなのです。
そう聴こえなくても、やっぱりロックなのです。
だから、歌の力を借りて「伝える」ことが
まだまだやめられないでいるのです。

どうして歌い続けるのか。
もちろん、ずっと応援し続けて下さるお客様たちのおかげもあります。
でも、それ以外にるりかけすとして譲れない信念があることも
今日をきっかけにして確認することもできました。

そして今回も成長ぶりを見せてくれた然氏。
ステージに上がるやいなや、
「ママ〜!」の熱いコールにはタジタジでしたが、
一緒に歌ってくれる歌はだいぶ上達した模様。
他の出演者の方の時には静かにお行儀良く、
しっかりと見て(というか夢中)、拍手もよくしておりました。
12時過ぎに帰宅してからも興奮覚めやらぬようで、
ギターとホイッスルを取り出して、
延々とベルリンフィルに合わせながら演奏。
まぁ、ライブを楽しんでくれたのだとひと安心です。

とにかく、こんなるりかけすですが、
いつも本当にありがとうございます。

さぁ、明日は紅茶とコーヒー解禁!!
今日のライブに向けて、どうにも調子の悪い喉のために
1ヵ月、お茶・嗜好品類を絶っていましたので。。
良く頑張ったな〜。
飲むぞ、飲むぞ、飲むぞ〜っ!!!!
絶対、グランデ飲むぞ!!!!

とりとめがなくなってきましたが、
これをライブレポートとさせて下さい(笑)。
本当にありがとうございました。
今日お越しになれなかったお客様も、
またぜひお出かけ下さいね。

るりかけす

>>>> セットリスト >>>>

1. スキトオルカラダ
2. 夜明け
3. 空にまつわる二つの話
4. 手押し車
5. フルート
6. omamori
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# by sorapis | 2010-12-28 05:36 | Report:ライブレポ

パンとチーズとヴェンダース

ちょっと贅沢なカンパーニュに、
クセのあるハード系チーズ。

これを片手にチビチビやりながら、
ヴィム・ヴェンダースを観る。
ニック・ケイブの歌に合わせてゆらゆら。

私じゃありません。
3歳の息子。
もちろんチビチビやるのは水ですが。

大好きな人はサイモン・ラトル
(←ベルリンフィル指揮者)。
会いたくてたまらないそうです。
(でも、毎日訴えられても・・・ね)
大好きな映画はヴィム・ヴェンダース。
もう一度言いますが、
母が観させているわけではありません。
(テレタビーズとか見せようとしても逃げる)

あまりに趣味が渋過ぎて、
行く末が心配になること多し。

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朝起きるとこんなのが床に出来ていたりする。
飛行機に見えるからすごい。
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# by sorapis | 2010-12-19 00:28 | Murmur:つぶやき

限られてこその豊かさ

お金さえあればほとんどの物が手に入る今の日本。
物も情報も過剰気味、
それらを取り込むだけ取り込んだ後、
人はどれだけ消費、消化できているのだろうか。

要らないものと過ごすことも、
捨てる捨てないと悩むことも、
情報が入って来過ぎることも、
自覚している以上に大きなエネルギーを伴う。

物が増え、豊かで便利になって、
より自由になったはずなのに、
自由から限りなく遠いと感じてしまうのは私だけだろうか。

だからこそ、人は旅に出るのかもしれない。
限られた物の中で暮らしたり、不便な生活をすることで、
逆に豊かな経験をする。
物に囲まれていない生活がどれほど身軽であるかを思い出し、
本当の豊かさとは何かを考えるのだ。

自分もそんな一人。

今年の秋、まさに「限られてこそ」の、とびきり豊かな生活を体験した。
場所は北イタリア、アオスタ州南西部に位置する山間の村コーニュ。
イタリア最高峰グラン・パラディーゾ(4,061m)を始めとするアルプスに抱かれ、
ひっそりと山奥の谷に佇んでいる。

私たちは、フランスとイタリア国境の山々を歩いた後、
このイタリア最高峰を目指した。
グラン・パラディーゾ国立公園に存在するトレッキングルートは
まだ手つかずの感が強く、山小屋もビバーク小屋以外にはほとんどない。
そのため、楽しみのひとつである山小屋ごはんは望めないのだけれど、
思わず唸ってしまうほど美味しいチーズにハム、
大量のグリッシーニなどを担いで行き、
青空の下でいただくという、この上ない贅沢なお昼ごはんを覚えたのだった。

9月だというのに、コーニュに立ち並ぶ家のテラスや庭先には花々が咲き乱れ、
目を凝らすとハチドリまで飛んでいる。
高い建物がない上、ぐるりと四方を囲む山からは程々に距離があるので、
どこにいても眺めが良い。
大型スーパーなどはなく、限られた食材を扱う店が数件。
それから本屋と薬局、地方らしい土産物屋があるだけだ。

店に決まった休みはなく、
明日はやっているかもしれないし、休みかもしれないというアバウトさ。
すべては店主次第というわけだが、それで不便を感じたことは一度もなかった。

アパート暮らしで自炊をする私たちは、
山から下りると、日課のように買い出しへとくり出した。
必ずと言っていいほど本屋に立ち寄っては、その日の気分で本を数冊購入する。
お決まりになったコースで店に入り、
明日のランチに持ってゆくチーズやハムを
まだ見ぬ山に想いを馳せながら物色する。
そして店にある食材の中から、今晩の献立を考える。
一日中歩き回ったご褒美のドルチェも忘れずに。

これまではイギリスやドイツの巨大スーパーで、
圧倒されるほどバラエティ豊かな食材を
手に取ったり、料理するのが楽しみのひとつだった。
しかし、ここで気軽に手に入る調味料と言えば、塩とこしょうにバルサミコ。
甘味はアルプスの花から取れたハチミツ。
これに香り高いオリーブオイルがあるから、足りないものなんてひとつもない。
店頭に並んでいる生野菜はくったりと元気がなく、
生で食べるには少し抵抗を感じるものが多いけれど、
アーティーチョークのオイル漬けなどが手軽に手に入るので
いつもとはひと味違うパスタのできあがり。

ほとんどの物が、選ぶほどの種類もないのだけれど、
チーズ、ハム、ワイン、ドルチェの豊富さといったら目を見張るばかり。
ピカピカに磨かれたショーケースにずらりと並んだチーズやハムは圧巻。
これらが非常に高価な日本人にとっては垂涎の的である。

ひとつの商品に選びきれないほどの種類があることが当たり前になった今の暮らし。
その中でつい忘れてしまうのが、
本当に必要なものはごくわずかなのだということ。

帰国して、しばらく使っていなかったものを
あれもこれも、ばっさりと捨ててみた。
そうしたら、驚くほどの軽やかさが待っていた。

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Cogneの谷。中央奥にグラン・パラディーゾが待っています。

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Alp Money(中央左の小屋)とグラン・パラディーゾ(左前方)。

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こんな岩場を気が遠くなるほど登って行くと・・・(中央右の青いのが然たち)

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そこはパラディーソ!!
ここでお昼ごはんです。

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グリッシーニとサラミとチーズのお弁当。
これだけだけど、満足度は100点満点。

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生ハムとチーズのサラダ。青いのはカノコソウです。ほんのりした苦みが美味しい!!

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こちらはトマトとアンチョビのサラダ。

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洋梨とアオスタブルー
(アオスタ州産のブルーチーズ。クセが少なくとってもクリーミー)

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パルミジャーノもせっせと削って山盛りかけ放題。

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いちばんお気に入りのタルト。
トップは日替わり。甘さ控えめのカスタードが、サックサクのタルト生地と相まって、パラディーソ級の美味しさです!


このコラムは旅の本屋BOOK246コラム欄(12/13付)に掲載されたものに
加筆修正(+写真)を加えたものです。
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# by sorapis | 2010-12-18 00:08 | Travel:るりかけすの旅

るりかけすのご紹介。

歌うこと。
ピアノを弾くこと。
言葉をつづり、絵を描くこと。

幼い頃からこれらが大好きでたまりませんでした。
いつも手には紙と鉛筆。
そして、気付けば歌を歌っていました。
そのうち、この大好きな中に「山」が加わり、
旅先や山で曲を創るようになりました。

現在は音楽や活字など様々な方法を通して
「伝える」活動をしています。

都内のライブハウスを中心にピアノ弾き語りとpoetry readingとのコラボレーションなど、様々なライブ活動を続けています。
また、2011年からスタートした「ケルン舎」の活動では、ポエトリーリーディングと音楽/音をからめたステージの脚本、演出、音楽、朗読を担当。
さらには、昨年1月には新しいユニット活動をスタートさせました。
こちらはのんびりペースではありますが、近々2人でのステージを目論んでいます。どうぞのんびりとお待ちいただければ幸いです。

このページでは、るりかけすの音楽活動情報の他、
旅のコラムをはじめ、るりかけすの日々気になることを徒然に書いています。
ライブ情報/レポート、ブログなどは右カテゴリから検索してみて下さい。

旅や本のコラムは、時系列順ではなく順次アップしていますので、カテゴリから気になったタイトルをぽちっとどうぞ。

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隣にいるのは心霊写真ではありません(笑)。念のため。
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# by sorapis | 2010-12-10 23:24 | Profile:るりかけすとは

一歩、先へ。

マイクが届きました。

とうとう、自分専用のマイクを買ってしまいました。
「とうとう」って・・・
一体何年前から歌っているんだ、
というツッコミの声が聞こえてきそうですが(苦笑)。
理由(わけ)あって、どうしてもマイ・マイクを持つ勇気が持てずにいたのです。

同じような理由で、
今だに出来ないことがもうひとつ、あります。

それはリハーサル時のマイクテスト。
最近は「じゃあ、歌から下さい」なんて、やらずに済むことが増えてきましたが、
他のシンガーの皆さんが「チェック、チェック」と始めると、
もう頭が真っ白になってしまう。

マイ・マイクを持つとか、
マイクテストをするだとか。
私が「ミュージシャン」と言うにはまだまだ分不相応な気がして、
まだまだ気恥ずかしさがあるのです。

よく考えれば3歳の時からステージに上がって、
その後30年近く、1年足りともステージに立たなかった年はないのに、
今だに気持ちは「まだまだ」なのです。

そんな私がマイ・マイクを持てたということは、
とても大きな進歩。
少しだけ「るりかけす」に自信が持てたってことなのだと
勝手にポジティブ解釈しているところです。

このSUREのマイク、楽器・ボーカル両用なので
少しクセもありそうですが、
インスト(歌なし)の作曲も増えてきた今日この頃、
早く仲良くなりたいと思っています。

27日のライブで初出動なるか!?
乞うご期待!!

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# by sorapis | 2010-12-10 02:11 | Murmur:つぶやき

ザ・プロフェッショナル

歯医者さん、と聞いて良いイメージを持つ人はどのくらいいるのでしょう。

私は小学校2年生から、何とかと言う難しい歯列矯正をすることになり、
埼玉の奥地から東京の医科歯科大まで、
母に手を引かれ、電車を乗り継いで通っていました。

結局、矯正は6年生くらいまで続きました。
学生時代は多くの人が体験するように親知らずに悩まされ、
20歳までには4本ともあごの骨を削ってえぐり出されました。

やわらかい食パンを食べていて、ポロリと前歯が抜け落ちました。
結婚式だのライブの前に限って、差し歯がグラグラ状態になり、
肝を冷やしながら何度アロンアルファ持参で会場へ向かったことか。

その後は奥歯をかみしめてしまう悪癖と、
歯を砕いてしまうほどの明け方歯ぎしりさんで、
次々と歯を痛めては歯医者さんへ通っていて、
私の人生から歯医者さんを取っては語れないくらいです。

良い歯医者さんが住む場所になければ生きていけない!!
と言っても実は過言ではないのです。
歯が丈夫な方には決して理解されないと思いますが・・・。

その観点からいくと、今の私の住環境は最高です。
こんなに駆け込んでいていいのか?というほど
お世話になっています。

先生と衛生士さんの技術は、
歯医者人生の中で最も安心してお任せできるし、
受付のお姉さんの笑顔と機転の利きようには、
いつも「プロフェッショナル」という字が目の前に浮かびます。
行くたびに、「歯を大事にしよう!」と思える歯医者さんって、
とっても素敵だと思います。

人を幸せにできる仕事って、
こんなにも世の中にはたくさんあるんだ!って
嬉しい驚きがいっぱいの今日この頃。
駅の駅員さん、宅急便のおじさんやお兄さん、自転車置き場のおじさんに
カフェの店員さん、文房具屋さんのお姉さん。
「人のため」なんて大義名分をふりかざさなくても、
人を幸せにできる仕事はいくらでもあるんだな。

みなさん、ザ・プロフェッショナル072.gif
そして、幸せな気持ちをありがとう。

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イタリアのワイナリーで見つけた虫歯の宿敵?チョコレート。
パッケージがあまりにも可愛くて、来年の手帳の素材に使用。
味だってとびきり美味しい!脳には糖が必要ですからね(言い訳)。
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# by sorapis | 2010-12-07 00:50 | Murmur:つぶやき

2010年12月27日(月) ライブ詳細決定!!

2010年12月27日 Mon.
OPEN 18:30/START 19:00
(るりかけすは4番目、20:45〜の出演予定です)

【Attention】

今夜、グラフィティさんより連絡があり、
オープニングアクトに韓国人女性のシンガーさんが登場することになりました。
そのため、以前にお知らせしていた出演時間よりも30分ほど遅くなります。
るりかけすの出演は、20:45頃となりますので、
「仕事が終わらない!」とおっしゃっていた皆さま、
どうぞごゆっくりお越し下さいませ。

with 美元智衣、さぁさ、mizuki

place:赤坂GRAFFITI
東京都赤坂3-21-10 赤坂NSビルB1
 ・千代田線赤坂駅 7分
 ・丸ノ内線、銀座線 赤坂見附駅1分
TEL:03-3586-1970

ticket:前売り 2,000円/当日 2,500円+1drink
今回は前売りと当日で料金が異なりますので、 
お越しいただける可能性のある方は
お手数ですがご一報いただければ幸いです。 
万が一キャンセルになっても大丈夫ですので、お気軽にご連絡下さい。

ご不明な点、ご予約は下記アドレスまで。
hirsch@kuh.biglobe.ne.jp

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

久しぶりにるりかけすのピアノ弾き語り1本勝負!!
グラフィティさんは初めての会場ですが、
るりかけすが何年もの間、毎晩のように練習していたスタジオのそば。
それだけでなく、とんでもなく懐かしく、とってもお世話になったスタッフの方々。
再会できるというだけで、もう感極まっています(笑)。

年の瀬で何かとご予定があるかとは思いますが、
どうぞ皆さまお誘い合わせの上、もちろんお一人様でも、
ご都合が合いましたらお出かけ下さい。
パワーアップした(きっと)るりかけすが、皆さまをお待ちしています!!
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# by sorapis | 2010-12-07 00:12 | Info:お知らせ

夜明け

  Lylic & Music by るりかけす

ふりつもるため息が
くもらすガラス越しに
映し出す白い風景は
優しい森の匂い

ぬるま湯に浸かり
ひざを抱いたなら
剥がれ落ちる皮膚
みぞおちを伝う誰かの夢
すべり落ちる
時が白い壁を
朝が来れば
その手ゆるめるだろう

星が降る
地上の花となり
月が落ちる
あなたの頭上に

赤い染みが窓を
染め上げるころに
私は独り眠るの

空の果て
届くように
祈ってた


降りそそぐ陽差しが
踊る窓の向こう
移りゆく季節は
かすかな鳥の寝息

机の陽だまり
頬をつけたなら
冷えてゆく風と
こめかみをなぞる誰かの指
生きてゆける
そっと つぶやいてみた
求めすぎた両手
あなたにまわす

満ちてゆく
干からびた海が
満たしてく
小さな笑顔を

若い樹々が
森を染めあげるころ
私は独り眠るの

空の果て
届くように
祈ってた

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# by sorapis | 2010-11-21 00:39 | Lyrics:歌詞

負け犬の意味

 「負け犬の意味を知ってるか?」
 「・・・。」
 「負けるのが怖くて、挑戦しない奴らのことだ」

先月観た、『リトル・ミス・サンシャイン』。
破天荒なじいちゃんが、
リトル・ミス・サンシャイン(ミスコンのお嬢ちゃま版です)の決勝を目前にして
怖くなってしまった孫娘へ遺した言葉。

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すべての登場人物があまりに良い味を出していて、
あまりにも色使いが美しくて、
ずっと笑い泣きしていた気がする。

負け犬、くそくらえ。
空は青いぞ、がんばろう。

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photo by rurikakesu
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# by sorapis | 2010-11-20 04:42 | Review:カルチャー

『PEAKS』12月号掲載中!!

先日お伝えした、エッセーコンテストの雑誌掲載ですが、
主催者web上だけではなく、
11/15に発売された『PEAKS 2010年12月号』にも掲載されています。

PEAKS 2010年12月号
http://www.sideriver.com/ec/products/detail.php?product_id=14617


『PEAKS』は、”ビバークの心得”など、
本格レベルで書かれているところが私的には相当ツボな雑誌。
話は逸れますが、
今号は敬愛する『野宿野郎』編集長さんが取り上げられており、
「じょ、女性だったのか・・・!?」というような
驚愕の情報を仕入れられたり、
それはなかなかに素敵な山雑誌であるわけです。

その『PEAKS』に、エッセイ全文と写真付きの受賞コメントを
掲載して頂けたことは、本当に光栄の極み。

よく考えもしないで応募したので
「るりかけす」の名前で掲載されています(笑)。
このページをご覧の皆さまには一目瞭然でよろしいかと。。

現在発売中ですので
書店にお立ち寄りの際は、どうぞお手に取ってご覧下さいませ。

11/30発売の『山と渓谷』別冊にも掲載される予定です。
そちらもお楽しみに!!

掲載も賞金も嬉しいですが、
ご関係者の皆さま!!
何でも書きますので
更なるお仕事のご依頼もお待ちしております(笑)。

今年は3度も息子と誌面に登場できたことは、
なかなか良い記念になりました。
というか、私のインタビューなどで良いのでしょうか(汗)。
今後もあちらこちらでお目にかかれるよう、
頑張っていきたいと思います。

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# by sorapis | 2010-11-18 03:52

真夜中のホットケーキ


家族が寝静まった後、
一人黙々と机に向かうことが多い今日この頃。
真夜中の3時ごろ、決まってむくむくと食欲が湧いてくる。
しかも決まってホカホカのものが食べたくなる。

以前、真夜中に牛丼を食べ「比べて」いると書いたところ
なかなかにヒンシュクだったのだが(当然)、
この夜はどうしてもホットケーキが食べたくなってしまった。

いつ買ったのか忘れてしまったホットケーキミックスをぐるぐる。
大好きなよつ葉バターをフライパンに落とす。
じゅわーっという美味しそうな音がして(私はこの音がたまらなく好きだ)、
何とも言えない甘い香りが立ち昇る頃、
バターがふつふつと泡立ち始める。

そこへタネを落とし、軽く広げてじっと待つ。
待ち切れなくて、何度も端っこをつついてしまう。

うっかり本を読み始めたら、
おっと、こんがり香ばしい匂い。
慌ててフライ返しを探す。

バフッ。

うっわー、黄金色!!
感動しながら、お気に入りのイタリア製バターとハチミツを取り出す。

お皿に滑り込んだホットケーキに
たっぷりバターと、うっとりしそうなハチミツたっぷり。

あまりに美味しそうで、思わずパチリ。
おいおい、勉強間に合わないよ(苦笑)。

真夜中のホットケーキは
ヒミツめいていて、とびきり美味しい。

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# by sorapis | 2010-11-10 03:32 | Murmur:つぶやき

シンガーソングライターるりかけすの山と本とサブカルな日々の話。
by sorapis
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