るりかけすの空は

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新曲「星の子ども」

新曲、『星の子ども』。

始まりは6年前、
長い間眠ったままでした。
それを震災直後にひと息で書き上げたものの、
どうしても出来ない一節がありました。
交錯する想いがあまりにも強過ぎて、
言葉を選ぶことができなかったのでした。

何があっても大切な人たちへ。
必死で毎日を生きる大切な人たちへ。
「またね」と見送る言葉に、
精一杯の大好きを贈ります。

歌は次回のライブにて。

2011.6.29

星の子ども
Music & Lyrics by るりかけす

もも色のきりんが
空を駆け抜けていく
本当はあなたも覚えてるはずなのに
忘れてしまって
今は夢物語
アスファルトの向こうに消えた幻

おとぎ話の世界へ続く扉は
どこにでもあること
思い出して
顔を上げたら
世界は輝きだす

明日、陽が昇ること
当たり前じゃないことを
知ってる今だから
またね、と手を振った
祈るように
その背中を見送るから
ささやくから
愛してるから
笑っていて欲しい


胸踊らせた本が
終わりに近づいて
さよならしたくなくて
棚にそっと戻した
終わりと別れを
ことさらに恐れてた
未完の物語が、部屋中にちらばる

子どもの頃に
時が経つのも忘れて夢中になったこと
思い出して
ひとかけら、スプーンで加えたら

今ここにいることが
少しだけ分かった気がして
手のひらに爪を立てた

見失いそうな時
おきざりの青色の写真
焼き直して
目を凝らして
あふれる奇跡
拾い集めるの

声、枯らして
歌うたえば
会いたい人へ
繋がりますように

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Dolomiti, Italy
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by sorapis | 2011-06-29 22:56 | Lyrics:歌詞

フェンネルづくし。

フェンネル。
和名で「ういきょう」と言った方がお分かりになる方が多いでしょうか。
漢方でも有名ですが、ヨーロッパでもポピュラーなハーブです。

個人的には胃の調子が良くない時、
身体がむくんでいると感じた時や目が疲れたと感じる時に
ハーブティーとして愛飲しています。
母乳の分泌を促進してくれるので、授乳中は毎日のように飲んでいました。
(味的に「美味しい!」というものでもないのですが…苦笑)

ともかく、「フェンネルを見て摘まないものは馬鹿だ」と言われるほど
効能が多いハーブなのです。

ということは、食べた方がもっと効率的じゃありませんか!
ドライハーブにしなくても立派な野菜ですから、
色々なお料理が作れます。

でも、なかなか手に入らないのですよ。

そんなある日(といっても数日前)、
前職場で開催された東北支援のチャリティマルシェに立ち寄りました。
あったのです、わっさわっさと見事な葉っぱのフェンネルが!!

これがフェンネル。
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もちろんお買い上げ。
食べるクスリのようなフェンネル。
これがどうして、本当に美味しいのです。
というわけで、本日のメニューはフェンネルづくしです。

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手前がメイン、サーモンのフェンネル蒸し。奥がフェンネルのオレンジ煮です。

サーモンはハラスの部分を使い、ジューシーに。
そのかわり、バターではなくオリーブオイルをうすく引いてから赤玉ねぎをしきつめ、サーモン、フェンネルと重ねます。
30分ほどで出来上がり。
仕上げに赤玉ねぎのスライスをちらし、レモンをたっぷり絞っていただきました。

奥のオレンジ煮は、当日ストールにいらした愛読雑誌『旬はまるごと』の編集長さんにお伺いしたレシピで、オレンジジュースとバター、お砂糖でフェンネルの茎部分を煮てみました。
ちなみにお砂糖は我が家愛用のてんさい糖を使用。
ピンクペッパーを仕上げにちらしてみたところ、
甘味がピリッとひきしまりとっても美味。
どこかルバーブの甘煮を思い出させる味でした。

お茶にしても良し、食べても良し。
「医食同源」とはまさにこのことです。
暑さを乗り切るレシピを色々と考案中の今日この頃です。
ごちそうさまでした!
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by sorapis | 2011-06-29 19:00 | Food:食べる!

号泣の理由

今日は久しぶりのライブでした。
ライブとはいっても、結婚式での弾き語りです。

結婚式に呼ばれるようになった年頃には既に歌っていたので、
歌わなかった結婚式というのはほとんどありません。
緊張という意味から言えば、ライブの時より緊張する面もあります。
それでも、誰か特定の人のことを想って
曲を書き下ろしたり、選曲をしたりするのはとても幸せな作業です。

さて、今日は『チイサキモノへ』を歌うことに。

名前を呼ばれました。
なぜだったのでしょう。
尋常ではないほど人前が苦手な息子に、
何とはなしに「一緒に行く?」と聞いてしまったのです。
そして、彼は「行く」と珍しく素直についてきたのです。

ピアノのイスをふたりで分け合い(もちろん狭い)、
彼が客席の方を向いて私がピアノに向かいました。

歌い始めるとしばらくはおとなしく座っているようでした。
間奏の時、隣で鍵盤の上に手をさまよわせ、もごもごと声がするので、
「あと2番だけだからね」と短く言いました。
そして歌い終え、後奏が終わる頃。
突然息子が小さく「ド」の音を叩いたのです。
そして「お母さん、これってド?」とささやきかける声がしましたが、
まさかその問いに答えている余裕はないので、すぐに〆のご挨拶。

すると「新郎新婦のお二人と記念撮影を!」という司会の合図と共に
カメラマンさんとビデオカメラマンさんがわらわらわらと目の前に。
すぐに立ち上がってお二人と並ぼうとしたその時、

うっわぁぁぁぁぁーーーーん

と私のひざの間に顔をうずめて、突然号泣し始めてしまったのです。
さっきまでゴキゲンだったのになぜ???
結局その場で機嫌を直すことはなく、
ゾンビ光線を発し続けたまま、お嫁さんをバシバシ叩く始末(汗)。

みんなで「眠かったんだよね〜」などと口々に言い合いましたが、
どうにも腑に落ちません。
こういう場合、真相は数時間もすれば本人の口から聞くことができるので
とりあえず放っておくことにしました。

すっかりご機嫌も直った頃、
「どうしてあんなに泣いちゃったの?」と聞いてみました。

「お母さんに「これはド?」と聞いたのに、
答えないで行っちゃったからとても哀しかったの」

だそうです(汗)。
最近、ドの位置が分かるようになって、鍵盤を見るとドを探してしまう息子。
でもね、本番でまで「これはド?」と聞かれても、
母さん思いっきり必死なので答えてられませんてば。。

『チイサキモノへ』を歌い終えて感動的なフィナーレになる予定だったのに。
新郎新婦さんの大切な記録に大泣きの3歳児が刻まれてしまいました。
というか、新婦さんを殴らないで下さいな(汗)。
あ〜あ。

それはそうと、どうぞ末永くお幸せに037.gif

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目のやり場に困っていた模様(苦笑)。
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by sorapis | 2011-06-25 23:34 | Report:ライブレポ

彼でいいのでしょうか?

床屋さんのトレードマークって分かりますか?
そう、お店の前に、赤、白、青の帯がクルクルと回る円柱のことです。
これは「サインポール」というのだそうです。

なぜこれが床屋さんの看板なのかという説はご自分で調べていただくとして、
これは日本だけにあるものではありません。
元々ヨーロッパから来たものなので、町中を歩いていると時々見かけます。

しかし、一度だけとんでもなく驚いたことがありました。

スイスのとある田舎町。
いつものようにフラフラと前もよく見ず歩いていたところ、
突然激しい衝撃を感じました。
すぐに何かにぶつかったと気がついたのですが、
顔を上げた目の前にあったものはコレ!!!!

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だ、だだだ、誰っ!?

この方の御首が、私の顔の高さほどのガラス台にのっていました。
年齢不詳、ヒゲは髪よりも毛量が多く、
首にはエーデルワイスのシルク製スカーフ。
しかも、何だか憂いを含んだ哀しげな目をしてるし。

一体なぜこんなものが通路に、、、と店内をのぞきこむと、
どうやら床屋さん?美容院?のようでした。
つまり、看板らしい。

このスタイルがうちの店の売りっていうことなんでしょうか。
「姉ちゃん、今日はこいつで頼むな」みたいな。

でもこれ、ヘアスタイルっていうかヒゲスタイル。
ヒゲにパーマ当ててるか、カーラー巻いてるとしか思えない。
だって、内巻きですよ!?
それとも天然?
それはそれで、すごい。

ところで、この人、誰???
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by sorapis | 2011-06-25 02:02 | Travel:るりかけすの旅

言葉が生まれた場所

 
何度引越しをしても、忘れられない特別なお店というのがあります。

そのお店はとびきり美味しいごはんを出してくれて、
かけ出しだったるりかけすが
詩を書くのに没頭していても許されるような雰囲気があったお店。
言葉がいちばんすぅーっと降りて来る特等席もありました。
大宮に住んでいた頃はそれこそ日参していたほどです。

いつも大宮を想う時、
大好きなお店が数え切れないくらい、すぐに思い浮かびます。
東京にもオシャレで美味しいお店はたくさんあるけれど、
大宮の大好きなお店には到底敵いません。
あんなに心から美味しいものを食べていた日々はなかったなぁ、と思うのです。

大宮といえば武蔵一宮の氷川神社。
今やパワースポットなどと言われているそうですが、
その氷川参道を通らない日はありませんでした。
通勤する時も散歩する時も、参道を通らなければどこへも行けません。
どんなに嫌なことがあっても、
参道を通るとリセットされていたように思います。

エアコンも給湯設備もなくて、
冬の洗濯も窓を開け放って凍えながらのアパートだったけれど、
大きな窓がひざの高さほどから壁の一面を占めていました。
ひまさえあればそこから空と雲、大きな月を眺めていたことが思い出されます。
そこだけ大きく切り取った額のようで、
時間の流れ方が完全に他と違っていました。

抜群に防音と反響効果が高くて、
どれだけ歌を歌ったことでしょう。

異様に生命力の強い90歳の大家さん(♂)も良かった。
一昨年会いに行った時、
頬はバラ色、ハリとツヤはそんじょそこらのモデルさんでも敵わないくらいでした。
パワースポットは氷川神社だけじゃなかったと思います(笑)。

引っ越してからはなかなか訪れることのない大宮。
でも、明らかにあの場所でたくさんの歌が生まれました。
また行きたいなぁ。

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たくさんの歌が生まれた特等席。

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氷川参道。この周りは少しだけ温度が低くて、夏は涼しいのです。

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これがその窓。髪が長かりし頃。そんなに前じゃないのですが。
期間限定掲載(笑)。
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by sorapis | 2011-06-24 01:04 | Murmur:つぶやき

お腹の空く映画

お腹が空く映画というのがある。

ずっと、ずっと観ようと思いながら先延ばしになっていた映画、
『青いパパイヤの香り』。
観た方も相当多いかと思われますが。

なぜだろう。
別に『ノルウェイの森』が映画化されたからというわけではない。
(青いパパイヤとノルウェイの森は同じトラン・アン・ユン監督)
月に10本以上観続けているこの10数年来、観る機会を逃し続けて来た。

貴重な時間にちょっぴり罪悪感を覚えながら
借りたままにするわけにもいかず観ることにする。

あっという間にその世界に引き込まれて、
思わずぽーっとして手元のタンブラーをこぼしてしまったほど。

夢を見ているようで、
とても懐かしいような。
汗の匂いとパパイヤの青臭さが鼻の奥をくすぐる。

何て美しく、
何て官能的で、
何て美味しそうなんだろう。

五感をフルに刺激され、うっとりしてしまった。

そんな御託はとりあえず、
次々と出て来るベトナム料理、
みずみずしいパパイヤを削ぎ落とすシーンにお腹は即反応。
(個人的にはパパイヤサラダは、レモンを絞って輪切りの唐辛子を入れたナンプラーをかけるのが大好き)

自然と笑顔になっている自分に苦笑し、
いつのまにか涙を流している自分に気付く。

ありえないおとぎ話なのかもしれないけれど、
観終わった後には極上の幸福感で満たされる作品だった。

それにしても、可愛い顔した小学生のいたずら小僧。
ホントに男の子ってどうしてこうなんだ。
何度も大きくうなずいてしまい、
夢の世界から現実に引き戻してくれた(苦笑)。

そうだ、友人がやっている大好きなベトナム料理屋さんmaru cafeへまた行こう。

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by sorapis | 2011-06-01 01:18 | Review:カルチャー

シンガーソングライターるりかけすの山と本とサブカルな日々の話。
by sorapis
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