るりかけすの空は

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太くて長い!!!!


とうとう、念願のドイツ産ホワイトアスパラガスを食す機会に恵まれた。
何と1本1,000円である。

念を押すが、1本の値段。
大きいとはいえ、1本だ(くどいけれど)。

ドイツをはじめとするマーケットで売られているのを幾度となく目にして来たが、
その価格を見ると、どうしても炭水化物値段に換算してしまう貧乏性な私。

それが、先日足繁く通ってしまうドイツ料理の「葡萄屋」さんで、
とうとう、食べることができたのである。
その感激だけでもお腹いっぱいなのだが、
また時を忘れるほど大好きな友人と食すホワイトアスパラというのが
さらに良い。

オランデーヌソースは、卵の黄身をそのままペーストにしたのかと思う位に
卵の黄身色。
恐らくレシピとしてはエシャロットや白ワイン、ビネガー、バター、レモンあたり。
いつぞやだったか、オランデーヌソースだけ作ってみたことがある。
その時より、だいぶビネガーが効いていた。

一口含むと、じゅわ〜っと汁が口いっぱいに広がる。
アスパラも大方は水分で出来ているのだと、
当たり前のことを思いながら黙々と食べる。

もしかすると、モノによってはもっと甘味もあったりするのかな。

満足、満足。
お腹も心も満たされた至福の時間。

cookeryさん、ありがとうございました!!

写真レポはしばしお待ちを。
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by sorapis | 2010-06-15 03:40 | 未分類

語り継ぐべきもの

いつか行かなければと思って、まだ行けていない場所がある。

それはアウシュビッツやダッハウなどに代表されるナチスの強制収容所跡だ。
これまでも行こうと思えば行けなくはない場所に行ってはいるのだが、
短い滞在日数の中で、あえて行く勇気が持てずにいた。

初めてナチスのユダヤ人迫害について知ったのは、
小学生の時に読んだ『アンネの日記』だったように思う。
大学時代はV・E・フランクルの『それでも人生にイエスと言う』をゼミのテキストに、
代表作の『夜と霧』や『死と愛』を読み、熱いディスカッションをしたのが懐かしいし、
卒論もナチスのプロパガンダに少なからず触れるものだった。

以後もホロコーストがテーマになっている映画や小説は、
出来る限り観たり読んだりしてきたつもりでいる。

そしてつい先日、この映画に出会った。

『縞模様のパジャマの少年』(原題:"The Boy in the Striped Pajamas")。

d0103656_391557.jpg

これは一言で言うなら、ナチスによるホロコーストの話であり、
家族の話であり、純粋な子供が差別を知る話でもある。

第二次世界大戦下、ナチスの絶滅収容所の所長である父を持つ8歳の少年が、
収容所にいるユダヤ人の少年と友達になり、
親交を深めていくというシンプルな筋書き。
もっとも衝撃のラストが待ち受けているのだが。

作品中には、収容所などでの残酷なシーンはほとんどないし、
全体的な台詞もかなり控えめ。
その上、何度となく語られて来たテーマであるにも関わらず、
これまで観たどの作品よりも衝撃的で、やりきれない気持ちに襲われた。

エンドロールが流れた時、感動するでも泣くわけでもなく、
これほど呆然としたことは初めてかもしれない。

「これがホロコーストの悲劇なんだ」。

そうでも言い聞かせなければ、何も手につかないほどだった。
そして、とてつもなく色々なことを、果てしなく考えた。

人間の愚かさ、戦争、人種差別。

考えたことがなかったわけではないのに、ばかみたいに考えた。

8歳にもなった子供が、あの時代にあって、しかも軍人の家庭に生まれ、
すぐそばで起きていることを何一つ知らなかったのは
おかしいと思う人もいるだろう。
実際、小説でも映画でも、物議を醸したのが少年の無知さである。

しかし、ここで重要なのは、少年が知っていたかどうかということよりも、
ホロコーストの悲劇をどれだけリアルに伝え、
さらには「子どもにも理解できるよう」に描けていたかという点にあるのだと思う。

むしろ、少年が実際にあり得ないほど無垢で純真だからこそ、
ホロコーストの残酷さが際立っているのだろう。

ちなみにこの「純真さ」をより際立たせているのは、
二人の子役の素晴らしい演技である。
とにかく「目」がすごいのだ。
これだけでも一見の価値がある映画だ。

話は逸れたが、これはホロコーストに対する痛烈な「寓話」なのだ。
そういった意味では、ドイツ人の会話なのに英語で作品が進行していくことや、
それはないだろうという設定もちらほらあって、
どうにも違和感を覚えていたのだが、
英語だからこそ、あるいはあり得ない設定だからこそ、
「寓話」足り得るのだと思う。
もしドイツ語で語られていたら、それこそ救いはなかったかもしれない。

その翌日、私はフランクルの著書を片っ端から読み直した。
そして、時が経つと、人は簡単に過去を忘れてしまうことに改めて愕然とした。

恐ろしい出来事も時と共に忘れられていく。
良いことでさえ、例えば、フランクルの著書を読んで勇気づけられた学生時代を、
この映画を観るまでほとんど忘れていたのだ。

「忘れないために、次世代に伝えるために作った」
と制作者たちが口を揃えるこの作品。

人生に迷った人がいたら、ぜひフランクルの著書を手に取って欲しいと思う。
どんな困難も、乗り越えられるかどうかは自分自身にかかっていると教えてくれるだろう。

子を持つ人ならば、この作品をぜひ子どもと一緒に見て欲しい。
語り継がねばならぬことがあることを、
そしてその義務があるのだということを思い出させてくれるだろう。

原作のジョン・ボインが子どもたちに言う。
「20~30年後の世界は君たちが担う。
同じ悲劇を繰り返すか阻止するかは、君たちにかかっている。」と。

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アウシュビッツ=ビルケナウ収容所の門

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アウシュビッツへの引込み線路。これが見えた時、人々は何を思ったのだろうか。


『縞模様のパジャマの少年』(2008年/英・米)
監督は『ブラス!』や『リトルヴォイス』などのマイク・ハーマン、原作はアイルランドで長期に渡ってベストセラーとなり、数々の賞を受賞してるジョン・ボインの同名小説。




※これは2010年6月4日、BOOK246コラムに掲載されたものです
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by sorapis | 2010-06-15 03:10 | Travel:るりかけすの旅

ツイッターしてます。

今さらって感じもしますが、、、

5月からツイッター始めました。
webはなかなか更新できませんが、
ツイッターでは日々つぶやいております。

とはいっても、実はしくみが分かっていません025.gif
ダイレクトにメッセージを下さった方に返信できないし、
リツイートと呼ばれる機能も、実は理解していません。

そのうち分かってくることを期待。おいおい。

というわけで、よかったらのぞいて下さいね!!
(※'15年URL訂正しました。とっくに名前を変えていたのに、こちらで変更していませんでした。すみません)


https://twitter.com/cairnpresse

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by sorapis | 2010-06-02 16:20 | Info:お知らせ

シンガーソングライターるりかけすの山と本とサブカルな日々の話。
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