るりかけすの空は

インファント

さて、今回のライブでも新曲を歌う予定です。
タイトルは『インファント』(infant)。
英和辞典で引くと「幼児、児童」などと出てきますが、元々は「言葉を持たないもの」という意味があるそうです。

この曲はもうすぐ9ヶ月を迎えようとする息子を見ていて湧いて来たもの。旋律も詩も大体が4月のライブの頃には何となく出来てはいたのですが、いつものように歩けども、歩けども完成には近づくことができずにいました。
「もう少し待って次の8月のライブで歌おうかな」と思っていた矢先、ふとこの曲を男性の視点から書いたらどうなるだろうという好奇心が芽生えました。
というのも、以前カバーしたこともあるカナダのシンガーソングライターRon Sexsmith(ロンセクスミス)が息子のことを歌ったあの名曲『Speaking with the Angel』のことが頭をよぎったからです。母親では描けないあの素晴らしい世界、私は本当に愛しています。

そこで、思い切ってほとんど出来上がっていた詩を諦め、ヤーシャさんに詩を依頼。
やはり私の視点からは描けない素敵な詩をすぐに頂きました。この詩は男性の視点からではなく、infant(子ども)が一人称で謳われる世界です。
「あぁ、子どもはこんなふうに世界を見ているのだなぁ」と思いを馳せ、かつては自分もそうして世界を見ていたのかと優しい気持ちになります。

土曜日は、皆さんも瑞々しい気持ちでこの曲を聴いていただければ嬉しいです。

※ちなみにロンの名曲『Speaking with the Angel』は次回のライブでカバーする予定ですのでお楽しみに。


インファント

Lylic:ヤーシャ
Music:るりかけす

窓の外
木々が葉っぱを揺らす
遠い鳥のさえずり 聴こえる
あそこへ
泳いでいってみたい
青い空気
ひとかき ふたかき

木の葉は
少し堅いだろう
枝は
しなりをはね返すか
木肌はひいやりとして
冷たさがのどを潤す
冷たさがのどを潤すだろう

言葉を
名前を知らないから
触って確かめたいことばかり
泳ぎに疲れたのならば
おいしい乳色の眠りの中へ
飛び込んでしまうから


ほほえみ
かけてくるのは誰?
思わず笑顔こぼすのは誰?
栗色
髪をくしゃくしゃにしたり
頬に頬こすりつけたり

両手に抱きすくめられたら
額に口づけ降らせたら
胸の奥で
小鳥が驚いて
羽ばたきを止められないの
羽ばたきを止められないのは
なぜ

言葉を
名前を知らないから
胸を躍らせてみたいことばかり
ダンスに疲れたのならば
おいしい乳色の眠りの中へ
飛び込んでしまえ さあ
早く
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by sorapis | 2008-07-10 10:42 | Info:お知らせ

シンガーソングライターるりかけすの山と本とサブカルな日々の話。
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