るりかけすの空は

映画 'Suffragette'

よく好きな映画のことを聞かれるので、今日は映画のお話。

私の場合、寝食を惜しんでも時間を厭わないのが映像観賞なので、歳を重ねるだけ観てきた映画の数は降りつもってきましたが、特別な映画というのものがあります。
好きな映画は何十回でも観ますし、BGM代わりに流してもいます。
しかしながら、いきなり好きな10本を選べと言われても語り尽くせないので、今回は3人の女優さんに視点を当てて、最後に今秋公開の映画についてご紹介したいと思います。

・Carey Mulligan(キャリー・マリガン)
逆立ちしても忘れられないインパクトを残してくれた『わたしを離さないで』(2010)で主人公のキャシーを演じています。
『プライドと偏見』(2005)のキティ役ではあまり気付きませんでしたが、こうして思い返してみると彼女の映画デビューとなるこの作品でキーラ・ナイトレイと既に共演していたのですね(キーラは『私を離さないで』のルース役で出演しています)。
そしてまだこの素朴さを残しながらもとても光った演技をしていたのが、2007年の『マイ・ボーイ・イズ・ジャック』。第一次世界大戦で若くして戦死してしまう、キップリングの息子役をポッターのダニエル・ラドクリフが演じたドラマで、妹役を演じていました。
そして最近では、『華麗なるギャッツビー』(2013)のデイジー役で人間とは思えない美しさを醸し出していました。一体この女優さんはどこまでキレイになるのかしら、と思ったほどです。
逆にキーラ・ナイトレイはどんどんやせてしまうので、どうかもう少しふっくらしてくれた方がきれいなのになぁ、と(それこそ『ラブ・アクチュアリー』の頃くらい)思うのですがいかがなものでしょう。

・Helena Bonham Carter(ヘレナ・ボナム・カーター)
私の英語の基本は彼女です。
見た目はいつの間にか(というか最初からかもしれませんが)、魔女と言えなくもありませんが(苦笑)、あの声は音楽を聴いているようだと思ってしまいます。
まず、先日の記事でも触れた『眺めの良い部屋』(1985)に主演しています。
もちろんリアル・タイムでは観ていませんが、観賞後これほど幸せな気持ちになれる作品は他に知りません。余談ですが、手持ちのペンギン版のA Room of View(E. M. Fosterの原作本)の装丁は限りなく可愛いです。
この作品はヘレナだけではなく、周りの役者陣が本当に素晴らしい。
ただ、ヘレナは『眺めの良い部屋』以降も数え切れないほど多くの作品に出演しているのですが、残念ながらものすごく印象に残る作品が少ない。
というのも、ヘレナはヘレナなのです。
本人の独特感が強過ぎるというか、何かの役に見えるのではなく、「ヘレナ」に見えてしまう。
やはりあの毛量が原因ではないかと…(失礼)。
『フランケンシュタイン』(1994)では天使のようなエリザベスのはずが、どうにも怪物と同じくらいに怖いぞという異彩を放っていますし(結局、原作とは違って死後怪物になっちゃうんですけどね)、『ハワーズ・エンド』(1992)だって、『キングス・スピーチ』(2010)だってアカデミー助演女優賞を取るほどの演技をしていたはずなのですが、どうしてもヘレナの顔に目がいってしまうし…(もう一度くり返しますが、私はファンなのです…一応)。
むしろ、『ビッグ・フィッシュ』の魔女役とか、ハリー・ポッターの役などの方がしっくり来るような気がします。

・Meryl Streep(メリル・ストリープ)
年齢がガンガン上がってきました(笑)。
3人目はあのメリル・ストリープです。
特別好きなわけではありませんが、私のベスト5に入る映画『めぐりあう時間たち』(The Hours, 2002)に出演しています。
この作品については批評的に書けば止まらないほど色々と書くことはありますが、10年に渡ってことあるごとに観返しては救われてきた作品、とだけ書いておきます。
大抵の邦題に納得がいかない私ですが、この『めぐりあう時間たち』に関しては、すばらしいと感服しています(偉そうですみません)。
原題にはまったく含まれていないのに、すぐに「愛」だの「最後の」だのといった邦題がつくので、いつぞやは配給会社の方に「それはないでしょう」とまで申しあげてしまいましたが、その観賞層の大半を占めるご年配の方々に観ていただけるようなタイトルでないといけないのだそうです。
でも「愛」だの何だのと書けばご年配の方に観てもらえるという考えは、あまりにご年配の方々の足下を見てはいないのでしょうか。

話が脱線してしまいましたが、この3人が出ている映画Suffragette(サフラジェット)が今年の10月に公開されます(日本公開はいつになることやら)。
これだけ役者がそろった作品である上、Suffragetteに関しては、昨年さんざん読んだり観たりしてきたテーマであるだけに、どう描かれるのかが気になって仕方ありません。
(サフラジェットについてはきっとwikiにあると思うので説明は割愛します)

ちなみに山に引きつけていえば、19世紀後半から20世紀にかけての女性登山家にはサフラジェットが多く存在していました(特にアメリカ。イギリスではそうならなかったのですが、そのお話しはまた改めて)。
当時、まだ男性が主流だった登山という世界に女性が進出すること自体が、女性の解放運動に繋がったことは想像に難くはありません。

それにしてもエメリン・パンクハースト役にメリル・ストリープとは。
いや、案外はまり役なのかも。
とにかく楽しみです。



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by sorapis | 2015-05-16 01:17 | Review:カルチャー

シンガーソングライターるりかけすの山と本とサブカルな日々の話。
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