るりかけすの空は

風薫る5月。

前回の記事から
とても とても、たくさんの時間が流れました。

こんな小さなサイトですが、
訪れて下さった方がいらっしゃったかもしません。
長い間お休みしてしまい、申し訳ありませんでした。

震災後、言葉の重みを感じ過ぎて、
公の場で言葉をつづる気持ちに
どうしてもなれなかったのです。

   頑張ってください。
   元気を出してください。
   お悔やみ申し上げます。

どこを見てもまず目に飛び込んでくるような、
当たり障りのないお悔やみを書けばよかったのかもしれません。
でも、それを見るにつけ、
限界をはるかに越えて頑張っている人たちに
そんな言葉をかけられるわけがないと思っていました。

どんなに優しそうに見える言葉さえも
あの時は誰かを傷つけてしまうような気がしたのです。
かといって、何事もなかったかのように書くことは
あまりにもしらじらしく思えて、
一言も書きつけることはできませんでした。

星の数ほどもある中の小さなブログで、
そこまで気にする方がおかしいのかもしれません。

でも、震災後、洪水のように垂れ流されてくる言葉たちに、
我ながら呆れるほど翻弄されました。
「自分さえシッカリしていれば」というこれまでの信念が
思わず揺らぎそうにさえなりました。

時に怒り、
時に深く心を動かされ、
言葉の恐ろしさを感じ、
同時に計り知れない言葉の力も知りました。

どうであれ、言葉は人を動かすだけの力を十分に持つのです。

それを知っているから、私は詩を書き、それを歌い、
言葉を書くことがやめられないのかもしれません。

そして、ようやく。
初夏を思わせるような汗ばむ陽気が続くようになって、
ずっとためていた言葉を
これ以上ためこんでおくこともできなくなってきました。

誰もが、とは言いませんが、
私はこの震災でこれまでの価値観を問われました。
自分は地震国に生まれ、
これからも生きていくのだということ。
山に登り続けてきた一人として思うことは、
何がどうあっても、人間は自然と共存しているのだということ。


私自身、様々なプロジェクトを今年から始動させました。
あらゆる環境と事実を受け止めながら、
ゆっくりと、でも確実に進んでいきたいと思います。

というわけで、ブログもライブも再開です。
久しぶりにこのページを見に来て下さった皆さま、
これからもよろしくお願いいたします。

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震災から数日後、訪れた教会にて。
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by sorapis | 2011-05-10 23:07 | Murmur:つぶやき

シンガーソングライターるりかけすの山と本とサブカルな日々の話。
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